THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信
▼日本の言論の危機
こんにちは、和田です。
東京五輪の開会式でショーの演出担当を務める
元お笑い芸人の小林賢太郎氏が解任されました
というニュース。
音楽担当の小山田圭吾氏や、
絵本作家ののぶみ氏らの辞退に続いた
「大キャンセル・カルチャー祭り」です。
「キャンセルカルチャー」とは、
「著名人など、公的な人物の特定の発言や行動を糾弾し、
不買運動を起こしたり、イベントや放送などの
出演中止させたり、排除させようとする動き」
です。
キャンセルカルチャーについては、
アメリカ通信や伊藤隆太先生の動画で
取り上げてきましたが、
「多様性や価値観を社会が共有するために
差別を許さない」としつつ、
一度炎上し、強烈な糾弾運動となって
攻撃対象となった人は社会的に再起不能
となってしまうほどの
危険性があります。
小山田圭吾氏、のぶみ氏、小林賢太郎氏、
それぞれのケースなりの問題はあるかと思います。
しかし、彼らミュージシャンや絵本作家や芸人は
「表現者」であって「作品」で評価されるべきで、
言葉そのものに責任がある、
言論人や政治家とはやや立場が違います。
特に芸人などは、
デブやアホという表現のギリギリをついていくし、
そうであれば今後は、ますますウケに集中できず、
ポリコレとの戦いだけになってしまいそうです。
さらに遡れば、アウトっちゃアウトって話が
過去の言動やネタからいくらでもでてくる可能性もあります。
これは自身も覚えてなかった発言を、
過去動画や文献から掘られて、
出演放送や団体から切られてしまうことも
今後はあるでしょう。
私はトランプ前大統領が好きだったので、
ずっと番組で取り上げていました。
おそらく誰よりも早く注目し、
彼の立候補時から毎週取り上げてきました。
紹介期間も時間も最も長かったのではないでしょうか?
トランプの大きな功績はなにか?
それは、彼が
「ポリティカル・コレクトネス」に
挑戦していたからです。
例えば、アメリカには多様性があるから、
他の宗派もあるからクリスチャンだけが
優遇されてはいけない、という理由で、
「メリークリスマス」と言えなくなり、
「ハッピーホリディ」というべきという流れになっていました。
そんなポリコレだらけのアメリカに魅力があるとは
思えませんが、
トランプはそれに異を唱えたのです。
トランプが挑戦した、
「ポリティカル・コレクトネスはクソくらえ!」
という姿勢と勇気には、価値があるのです。
彼の魅力もそこにあります。
学校の先生でも、脱線して本音を語る、
口がすべる教師が面白く、
クラスメートだったなら決して友達に
ならないだろうという、
クソ真面目でカタブツな建前だけの偽善教師に
「人生の真実」はないことは、
生徒は全員知っています。
話を戻すと、この話を進めるまでに
JOC側は身体検査をしていなかった点で責任があるでしょう。
森元総理の発言を引っ張り出して
「女性差別」とした時点から、
マスコミと大衆もおかしな展開になっています。
今は首を切ってる場合じゃなく、
「ことをなんとしても着地させる」
という方向にいけなかったのでしょうか?
毎度民衆がが騒いだら、全部辞退もしくは
解任になるべきことなのでしょうか?
「大衆」っていつもそんなに正しいのでしょうか?
みんなそんなに完璧じゃないはずです。
中山防衛副大臣よ、
告げ口してる場合じゃないだろ!
でこぼこしたものを均すのが
政治家の役目じゃないのか!
であれば、とりあえず、
「過去でなく、現在進行」として
チベット、ウイグルに民族浄化やっている
ジェノサイド認定された、
謝罪も撤回もしない中国共産党に
祝電送った議員にも退職勧告すべきだ。
さて、平和国家の日本においては、
誰でも幼少期など過去にさかのぼっても
ホコリもでないくらい、
誰も傷つけて来なかった人は少ないないはずです。
五輪組織だってカネまみれでは?
意識の高い、崇高な倫理団体なのでしょうか?
カネまみれだろうが、多少黒い倫理だろうが、
この国難の五輪ならば、
強引に着地させていくほうが
大事なのではないでしょうか?
いろいろ書いてきましたが、
人間は完璧ではありません。
謝罪撤回したら、それを受け入れるくらいであって欲しい。
大衆は、もうちょっと寛容であるべきだと思います。
今現在、失敗続きであれば解任はいい。
でも、過去には失敗や問題はあるけど、
今はがんばっているなら、
終わるまで彼らをかばい、応援しましょうよ、
という風にできないのものでしょうか?
政治家やリーダーこそ、トランプが言ったように、
「ちょっと待て」と言うべきじゃないのでしょうか?
アメリカもかなり危険になっていますが、
日本も「キャンセル・カルチャー大国」になりつつあります。
歴代の大統領が
他殺・自殺・豚箱入りの韓国のように、
最後は権力者を恨むカルチャーにしてはいけないと思います。
もと「宗主国」の日本は当然永遠に恨まれています。
「キャンセルカルチャー」は、日本社会を、
クソ面白くない教師の授業にしてしまいます。
延長線上は、全体主義、監視社会のようなものです。
今後はすべての映像や音源が残ります。
世代間のカルチャー違いはあると思いますが、
過去からの小さな間違いによる
引きずり落としや、嫉妬文化。
こんなのは即刻決別して欲しいと思います。
私の日本に対する世界観に、
キャンセル・カルチャーはありません。
「みんなのために頑張ろう」という人の
足を引っ張らない国であるべきでしょう。
私は個人的な「世界観」は達成していますが、
日本にはもっと寛容な国であって欲しいと願っております。
私は自分の日本に対する「世界観」を
なんとか現実に近づけたくて
放送を地味に続けてきました。
あなたの日本に対する「世界観」はどうですか?
あなたの隣人や家族に対して
一体どのような「世界観」を持ち、
どう達成しようとしていますか?
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あと、関連動画としての「輿論」と「世論」も見て下さい。
(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )