曹洞宗というと、禅宗の一つでとくに座禅を重要視する宗派というぐらいしかイメージがありませんでした。そんな筆者でも『曹洞宗公式アプリ ~心の鏡~』は自分自身と向き合い、心の深いところに自分を置くことを実感できるアプリでした。
本アプリはその名の通り曹洞宗の公式で、座禅の正しい作法の学習や、木魚などの音をタップで堪能できるモード、般若心境を写経しさらに納経できるモードなどなど、あらゆる方面から曹洞宗を知り触れることができるアプリです。
故・ジョブス氏やスティーブン・セガール、叶姉妹まで、座禅を愛する著名人は多いですが、筆者も本アプリでその真髄に触れることができるか、試してみました。
座禅しよう
そんなわけで起動すると、さっそく深緑の中の寺がトップ画面。「座禅」は、実際に自分が座禅を組んで、膝に置いたスマホ連動で自身の「心の落ち着き度」をチェックできるモード。動くたびにバイブや音が鳴り、最終的にその回数でグラフを作ってくれます。
実際試してみると、始めはけっこうバイブが震えて、それでさらに心が乱れてまた震え...を繰り返していたのですが、意識してじっとしているうちに段々気分が落ち着いてきて、で、最後は「無」に近づけたのか、意識の深いところで静寂を感じれたような気がします。
写経しよう
「写経」からは、「般若心経」「四弘誓願文」の二種をそれぞれ、写経することができます。手本があり、それをなぞりつつ経典を写すことができるので、般若心経は「はんにゃーはらみったー」ぐらいしか知らないという人も安心。キレイになぞることに集中しますが、そこに「写経をしている」という思いがくわわり、段々おごそかな気分になるのは不思議です。
その他、タップで木魚や鐘の音を鳴らすことのできる「遊」、過去の偉人の言葉を日替わりで閲覧できる「心の鏡」といったモードも実装されているので、本アプリを使って日々の忙しさの中ふと立ち止まってみるのもいいかもしれません。
ところで曹洞宗は、座禅をその教えの根本として只管打座、つまりひたすら座禅を続けることで、心安らかに生きられることを目指した宗派とのこと。
実際に座禅には、正しい姿勢を保つことで深く安定した呼吸ができるようになったり、血圧安定、神経伝達物質であるセロトニンを生産し精神を安定させるといった効果があるそうなので、曹洞宗に興味がある人はもちろん、心の安定を求めている人にもオススメしたいアプリです。
利用時間:2時間ほど
使用端末:SO-02E
OS:4.2.2
バージョン:1.80
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発売元:曹洞宗近畿管区教化センター
更新日:2014年5月22日
価格:無料
対応機種:Android2.3以上
(斎藤栄孝)