以下は、1998年ごろ、とつげき東北が古き良き「ホームページ」に記載していたギャグネタです。


「なんでやねん」
関西人にはお馴染みのこの単語。関西芸人の活躍で、今や日本全国に知れ渡っているだろうが、これは単なるはやり言葉やかざり言葉ではない。日々の暮らしの中で、この単語を口走る機会は極めて多いのである。つまり、世の中は矛盾に満ちているのだ。例えば、テレビのリモコンがすぐに見つからない時や、靴下を履こうとしたら半乾きだった時、あるいは、カップラーメンの最高形式たる「チキンラーメン」が近所のコンビニに入荷されなくなった時……ああ、何たる世の矛盾! このような時こそ、我々は心を込めて「なんでやねん!」と叫ぶわけである。
 
 この文章は、日々繰り返されるこの「なんでやねん」の心境を、読者の方々と分かち合いたいという願いから記述されるものである。私が経験した「なんでやねん」──この理不尽さ、この不条理さ。皆さんにも是非体験していただきたい。
(なお、ここに掲載する文章は、あくまでも個人的な意見であり、特定の団体や個人、製品等を非難する意図はありません)
 

 最近、パソコンで使っているワープロソフトをバージョンアップした。何やら色々な新機能搭載らしい。文章を解析し、重要な部分を抜き出してくれる「文書要約」機能。操作がわからなくなったとき、例えば「文書を保存するには?」のように、日本語の疑問文を入力するだけで操作法が表示される「自然言語ヘルプ」など。すばらしい。電子情報人間の私は、さっそく「実験」を通じて、新機能のシステム分析を始めた。
 
 まずは「文書要約」機能から検証しよう。説明によると「論文などの文書の要点を抜き出すのに便利です」とある。文書の中で「重要な部分」を拾い集めてくれるということらしい。そこで、真面目な文章に下らない一文を織り交ぜた文章を用意し、重要な部分を巧く拾い集められるかをテストしてみることにした。テスト文書は次のものを使用した。