http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar338685
3回にわたって掲載したその資料を今回、再びまとめ、新たな資料も追加して掲載します。
当時の記憶が鮮やかに蘇ります。
本当に命がけでした。
てくれます。
思います。
( ※ 過去の資料をご紹介する上で、当時関係していた人達に迷惑がかかったりすることのないよう配慮し、
基本的には僕自身が記したまたは監修した資料、及び僕の視点に基づいて選択された公式な資料に限定して
いきたいと思います。)
ライナーノーツの手書き原稿です。
の資料を確認しているのですが、アルバム「Jealousy」のレコーディング終了後、東京ドー
ム公演や全国ツアー、オーケストラ共演ライブやV2の活動、そしてテレビ出演など、
恐ろしい過密スケジュールの中、なんとか「ART OF LIFE」を形にしよう、としている様子
が、資料を見るとわかります。
世界進出を目指して新たにアトランティック・レコードと契約、X JAPANとなってから、
再開することになりました。
ミュージックに残ることを決意した僕でしたが、「ART OF LIFE」の制作だけは、ソニー
ミュージックからのレンタルプロデューサーという形で変則的に参加。
無事、完成までを共にすることができました。
熱いレコーディングの日々を過ごし、翌年93年の夏に、本当の意味で、僕はX JAPANから
離れたのでした。
ボーカルレコーディングをしている頃。
ーとの別れを意識して、1987年からの6年間を振り返りながら、書いていました。
原稿です。
続け、最後の一行で、僕はとうとう号泣していました。
YOSHIKIとメンバーに、未だに深い感謝と感動を憶えます。
次は「ART OF LIFE」で使用した、YOSHIKI直筆のオリジナル譜面の面影。
1990年の夏、YOSHIKIと2人でスタジオにこもって基本形を創り上げた時から使い始めた、僕の宝物
中は、残念ながらお見せできませんが、YOSHIKIの中に生まれたこの曲と、
そこに込めた魂のすべてが音符になっています。
100年残る音楽を創り続ける音楽家としての圧倒的な才能が、
ここに刻まれているんです。
そしてこちらは僕が書いた譜面。
レコーディングとは別な用途で、ピアノソロの概略を抜き出したものですね。
何か、自分の作業のためだったかも知れません。
1989年の春ですから、ちょうどXのメジャーデビューのタイミングですね。
メンバーの写真は、ライブだから渋谷公会堂だと思います。
なかった中、やっとアルバム「BLUE BLOOD」も完成、これからが勝負という、メンバー
も僕も、熱い火の塊となってエネルギーが爆発していた時期なんです。
僕が語り、説明するXというバンドが、いま読むとなかなか面白いんです。
いうところ、また一方で、勘違いされないよう、用心深く抑えめな表現をしているところ、
そして、まだ新人バンドであったXに対して、全く今と変わらないリスペクトを持っている
ところ。
さらには、何よりもまだ戦いの前夜にもかかわらず、すでに未来を見ていて、確信がある。
「すべての始まり」の原型が、もうここにあるんです。
今回発見して、結構驚きました。
写真① (※ 字が読めるサイズに加工したため、少々横に広がっています)
懐かしいですね。
写真②
写真③は、アルバム「Jealousy」のLAレコーディングで苦楽を共にした戦友、レコーディ
ングエンジニアのリッチ(Rich Breen)。リッチは僕の英語の先生でもありました。
もある、アメリカで第一人者のレコーディングエンジニア。
からか、まだまだアナログが主流。
Drumsレコーディングは、このリッチがいたからこそ可能だったのです。
写真③
トラックシートです。
グしているのかを記録するシートです。
トラックを把握するためにも無闇にトラックが増える事を嫌い、アーティストは、たくさ
んトラックを使いたがり、レコーディングした素材をなるべく消去しないでおきたいため、
トラック数が増えていく傾向にあり、僕はいわば、ちょうどその間にいる立場でした。
の手を使ってお願いし、その代わりに、責任持って、僕自身が複雑なレコーディング状況
を把握、常にレコーディングの段取りを決定指示できるよう心がけていました。
写真④
ーディングが無事完了したパートを塗りつぶしていく、レコーディング進行チェック表。
マスへの気合いが交じった、何ともいえない気分でした。
たわけですね。
写真⑤
そっとYOSHIKIに伝えるために書いた走り書きだったと思います。
可能性を最大に引き出しつつ、一方で一瞬の判断の上、秒速で動くことも大事。
はあの頃から今まで、ずっと好きです。
写真⑥
今回、新たに追加掲載するのは、用途別の譜面2つ。
レコーディングやテレビ出演など、大切な作品の内容を何らかの目的のため、きっちりと把握したり、相手に伝えるためには、臨機応変にその目的に応じた譜面を作ることも大事。
それも当時の僕の、重要な仕事でした。
こちらは「Say Anything」の譜面。1小節=1.6秒という書き込みがあるので、放送やタイアップなどに関わる、短縮版エディット用の譜面のようです。
そしてこちらは「Week End」の譜面。
レコーディング作業の中で、何らかの必要に応じて作った譜面ですね。
通常、レコーディングのマスター譜面は、コード進行と全体の構成がきちんと網羅されたものですから、この譜面は副次的な目的だと分ります。
いかがだったでしょうか。
他にも資料は色々ありますが、どれも僕にとっては宝物です。
当時の想い出と情熱が資料に刻み込まれているからです。
また機会があれば、他の資料もご覧頂こうと思います。