2015年12月1日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けします
オリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar920903 になります

 
 YOSHIKIと作曲について語り合う時、僕は意図的にメジャーキー(長調)の名曲を取り上げたり、メジャーキーの魅力あるコード進行について触れたりしていた。
 
 ちょうどリリースされたばかりのインディーズアルバム「Vanishing Vision」を聴けばわかる通り、Xの楽曲はマイナーキー(短調)だ。
 
 けれど僕のイメージでは、進化したXの楽曲にはメジャーキーの楽曲も含まれていた。
 
 たとえ全体がメジャーキーでなくとも、セクションの一部にメジャーキーの部分があったり・・・。
 
 アップテンポの曲なのに、部分的にメジャーキーの魅力が炸裂していたり・・・。
 
 そんなイメージを共有しつつ、実際のところ僕が一番待ち望んでいたのは、メジャーキーの美しいスローバラードだった。
 
 僕にとって、YOSHIKIは曲を「作る」のではなく「生む」ことのできる天才作曲家だった。
 
 そんなYOSHIKIの才能がとても美しいメロディーが生み、そのメロディーが美しいメジャーキーのコード進行に包まれていたら、どれだけ感動的な曲になるだろう・・・。
 
 僕はそのイメージに深い期待を寄せていたのだ。