前回まで、4回にわたって『X JAPANの今』を描いてきた。
まず最初に、TOSHIの今。
洗脳から抜け出したTOSHIは、過去15年という長い年月が、ある意味大きな間違いであったことをメディアに公表した。
理不尽な仕打ちにあい、人生の一部を騙されて過ごした日々は、あまりにも無惨だ。
しかし、その苦しく、明らかに過ちであったであろう長い15年すら、ちゃんと戻ってきたTOSHI本人とX JAPANの未来にとって、決して無意味ではなかったこと。その理由がX JAPANというバンドはすべてが本気、つまり真剣勝負であり、何よりもX JAPANとはメンバーの人生そのものであるから、という真実を書いた。
次にYOSHIKIの今。
過去にも見たことのない程レベルの高いドラムプレイと、それを実現させた驚異的な身体能力。
その結果可能となった、速いドラムプレイをライブの中心に据え、立て続けにパフォーマンスを披露する、というライブのスタイル。
それらを実現させた精神力の強さが、YOSHIKIの深い『音楽への想い』から生まれていること。
そしてYOSHIKIが人生を傾けてきた『音楽への想い』が花を咲かせた結果、世界レベルのコンサートを実現できたこと、その喜びが、かつて見たことのないYOSHIKIの輝く笑顔となって、見守るファンの心を打ったこと・・・ そういった真実を書いた。
そして X JAPANの今。
まずはそれが「生きた映画」である、という事実。
そしてそのシーンから見えてくる、YOSHIKIの孤独で切実な想いの果てに、MSG公演を観ていた僕を突然襲った、『YOSHIKI自身がXになっている』という驚愕の真実。
こうやって書いてきた『X JAPANの今』によって、もうはっきりと『X JAPANの輝く未来』が見えてきた、と僕は思う。
それは同時に、もはやXそのものと化した『YOSHIKIの輝く未来』でもある。
では今、『X JAPANの今』を理解することで『X JAPANとYOSHIKIの輝く未来』が見えてくるのは、何故なのか・・・。
これから、その理由をていねいにお伝えしていきたいと思う。
コメント
コメントを書く復活後の新曲がどうなったのか…I.Vは映画のイメージという縛りがあり、本当のオリジナルと言えないとすれば、完全フリーなJADEは…と恐る恐る聴いたのを思い出しました。
が、聴いてみれば、あまりにも素晴らしくて、思わずスゲ〜ッ!と驚愕しました。素人の私にはこれまでのX的な要素が余すことなく詰め込まれたこれぞX!!な曲に聴こえたからです…ギターソロ、バラード、ドラム、転調、トシの歌声…よっちゃんがX解散中に溜め込んできた満たされなかった技術や思いが渾身の一撃となって詰め込まれ、かつ、未来へと切り込む意気込みを感じました。
ただ、素人の私にそれを正確に表現するなんてことは不可能ですので、今回、津田さんがそれを正確に説明され、音楽に長けた人にも分かっていただける事が出来るのではないかというのとを嬉しく思いました。
>>1
素敵なコメントありがとうございます。
今回、後半が「JADE」の詳細な曲解説になってしまうことが、内容的に脱線気味かも知れない、と、少々ためらったのですが、今のYOSHIKIのクリエイティビティをきちんと伝えるため、思い切って書きました。
頂いたコメントを読んで、結果的に書いて良かったな、と確信することができました。
しかもファンならではの的確なコメント。
とても嬉しいです。