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【夢と夕陽】66. 夢の始まり(11)
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【夢と夕陽】66. 夢の始まり(11)

2015-09-14 21:30

     丸沢さんと一緒に会場へ着くと、前回観たライブで、Xのライブの持つ独特で圧倒的なエネルギーや観客との一体感などを確認していた僕は、また何か新たな魅力を発見できたら嬉しいな、と期待しながらライブを観始めた。
     
     前回観たライブと同じように、メンバーと観客の一体感がどんどん強くなっていった終盤で突然、上手ギターのHIDEが、手に持った旗に火をつけた。
     
     その燃え盛る旗を、ボーカルのTOSHIがステージの真ん中で振りかざす。
     
     僕はその光景を見て、ゾクっとした。
     
     前回のライブで感じた「革命の英雄のようなかっこよさ」が、何倍にも膨れ上がって見えたからだ。
     
     (凄い・・・!こんなにかっこいいバンドを、僕は今まで見たことがあっただろうか・・・)
     
     旗を振りかざすTOSHIに煽られて観客のエネルギーは炸裂し始め、もはや会場はメンバーと観客が完全に一つになっていた。
     
     その時僕は本能的に、初めて二人で会った時
    YOSHIKIに託した『Xは日本一美しいバンドになるべき』というメッセージに込めた、未来のXのイメージを少し描いてみた。

     今、目の前で炸裂している凄まじいエネルギーと、一方、音楽性も含めた限りない美しさが、どちらも両立している世界・・・。

     (やはりそうだ!これが確立できれば、Xは日本一のバンドになれる!!)

     新たな確信を得た僕は、目の前に展開している轟音の世界と、イマジネーションの中だけに存在する美しい世界を、心の中で融合しながらまだ見ぬ未来のXを感じながら、胸を躍らせ続けた。

     やがて興奮のうちに演奏が終わりライブ会場を後にした僕は、いつものように丸沢さんと二人で酒を飲みながら、ライブの感想を聞くことにした。

     未来のイメージが見えてきて気持ちが高まっていたから、さぞ二人の話も
    盛り上がるだろうと思っていたのだが、僕の高まりとは全く反対で、丸沢さんの感想はいたく冷めたものだった。

     「あれは、うちらがやってもしょうがないな・・・」
     
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