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  • Vijuttoke18年9月号「Soanプロジェクト」インタビュー

    2018-09-10 23:00  
    102pt
    Soanプロジェクト
    L→R 手鞠 / Soan
    惜しまれながら活動に終止符を打ったMoranをトータルで支え続けたSoanを中心に結成されたプロジェクトSoanプロジェクト。
    手鞠と芥という二人のボーカルからなる2面性を今回もシーンに投下。Vijutokkeでは先月に続きこの2面性に迫る。
    ■先月に続いてインタビューさせていただきます。よろしくお願いいたします。先月のインタビューでもだいぶ掘り下げさせていただきました。改めてSoanプロジェクトって3人にとってどんな存在なのでしょうか?
    Soan:今までの音楽人生において一番純度の高い音楽を追求し、来てくれるファンの皆さんに提示できる理想郷です。
    手鞠:未知の一歩、未踏への一歩
    芥:プロジェクトメンバー内でもその話が出たことがあるんですが、学校みたいな感じかもしれないですね。軽音楽部というか、みんな楽器を持ち寄って楽しいことしようみたいな。でも同じ学校ってより他校から集まった感じかなあ。
    ■そして今回は「静脈」と「動脈」と題して9月に2枚リリースされるわけですが本誌9月号ではwith 手鞠の部分をフィーチャーさせて頂ければと思います。過去に2枚の音源を手鞠さんと制作したわけですがSoanさんにとって手鞠さんはどんなヴォーカリストであると言えますか?
    Soan:毎回ライブでは曲間に語りなどを入れ込んでいるのですが、ストーリテラーとしても一気に引き込むことが出来るアーティスト。そしてタイトルをご覧いただけたらわかるかと思いますが言葉選びが天才的です。楽曲に対するイメージや想いをしっかり受け止めてくれて、それを何倍もの深みに変え艶やかに歌ってくれる唯一無二のアーティストだと思っています。
    ■手鞠さんのいい部分を引き出すためにSoanさんがしているワークスがあれば教えていただきたいです。
    Soan:あらかじめの構想をしっかりと伝え、手鞠君がどう返してくれるか?という形で手鞠君にも自由にボールを投げ返してもらっている形なので、感覚と感覚をこれからも研ぎ澄まし合っていけたらと思っています。
    ■また手鞠さんから見てバンドとは違った形でのヴォーカルとして活動するこのプロジェクトをどのようなモチベーションで動かしているのでしょうか?
    手鞠:Soanさんをはじめ、シーンでも屈指のプレイヤーの中で歌うわけですから相応の覚悟なり、意思なりを以て臨むわけですが、今の自分には不必要に肩に力が入っていないので心地よい緊張感と責任感の中でやれていると思います。
    ■このプロジェクトだからこそ歌えるという醍醐味的な部分があれば教えてください。
    手鞠:良い意味でSoanさんの人間性やアーティスト性の中の優しさや熱量みたいなものに感化されて、今までは描かなかった歌詞や言葉を用いる事が自然と出来ている事でしょうか
    芥:やはりWith手鞠、With芥の二面性で表現する静と動だと思います。1枚目のミニアルバムで布石があって、二枚目で輪郭を帯びてきて、三枚目で一つの答えが出たと思います。
    ■対比の部分では手鞠さんから見た芥さんはどんなヴォーカルだと言えるでしょうか?
    手鞠:現在活躍するヴォーカリストの中で好きな人は沢山いますが、シンパシーの意味で非常に近い感覚があると思っています。だからこそSoanプロジェクトの対比が表面上だけでなく、奥深い説得力があるものとして裏打ちされているんじゃないでしょうか。
    ■さて改めて9月19日にリリースされます「静廉鳴る共奏、静脈に宛がう。」はどんなアルバムになっているのでしょうか?
    Soan:俺自身が描きたかった、ファンの皆さんにとっての理想郷とその先の景色というものを音から感じてもらえる作品になっていると思います。
    手鞠:行き着く先、そしてその更に先を見せるに相応しい作品になっていると思います。
    ■with 手鞠としても3枚目のリリースになります。このプロジェクトでの進化をSoanさんはどんな時に実感するのでしょうか?
    Soan:Soanプロジェクトwith手鞠はwith芥の方とは違い緻密に計算したり、手鞠君と感性のぶつけ合いという形で活動していますが、そこには力を貸してくれるメンバーが存在し、そのメンバーもまた色々面白いきっかけ(感性)をぶつけてくれたりします。産まれた例の一つとして、ヴィジュアル系初であろう、メンバーの一人、祐弥が二胡を演奏する楽曲『黄昏色に融解する視界と屈折した類推(アナロジー)』があります。これは、祐弥がスタジオに二胡をもって来てくれて音色を聞いて良いなと思って、二胡をとりいれた楽曲を作曲した経緯があります。
    ■今作は過去2作含めた3部作の完結編だと伺っています。どの辺に注目して聴けば良いのでしょうか?
    Soan:必然的に今回3部作になりました。是非とも1作品目・2作品目と変わらない信念とその中で生まれる音の楽しみ方などを聞き比べてくれたら嬉しいです。そして音から感じる想いをファンの皆さんが赴くままに楽しんでもらい傍に置いてくれたら本望です。
    手鞠:バンドの在り方、可能性、そして柔軟性に富む中でも貫く意思の大切さや姿勢みたいなもの。その一端が学べる教科書のようであれば。あとは各々の感性にお任せします。
    ■Soanプロジェクトとして初のMVも撮影されました「醜悪なる獣穿つ矢、致死を以て野卑を屠る」このMVでSoanプロジェクトwith 手鞠が表現した世界観とは? 
  • Vijuttoke18年8月号「Soanプロジェクト」インタビュー

    2018-08-09 18:00  
    102pt
    Soanプロジェクト
    L→R 芥 / Soan
    惜しまれながら活動に終止符を打ったMoranをトータルで支え続けたSoanを中心に結成されたプロジェクトSoanプロジェクト。
    手毬と芥という二人のボーカルからなる2面性を今回もシーンに投下。Vijutokkeでは2ヶ月に渡りこの2面性に迫る。
    ■2017年はSoanプロジェクトとして「静」と「動」「旋律」と「調律」を対比させながら発信を続けたわけですがSoanプロジェクトがしシーンに浸透した年になりましたね?
    Soan:昨年は1st・2ndとSoanプロジェクトとして合計4作品のミニアルバムをリリースすることが出来たので、勢力的に活動出来たと思っています。浸透という面で言うとまだ存在感を出し切れていないかもしれませんが、それでも音に期待してくれるファンの皆さんのおかげで信念を持って活動することが出来ています。
    芥:このプロジェクトがここまで続いていくもの、産み出していくものになるとは皆さんきっと思ってなかったんじゃないかと思うんですよね。浸透という点では逆にもっとさせていきたいとは思っていますが、予想をいい意味で裏切れたなって個人的には思っています。僕も裏切られましたし(笑)
    手鞠:どうでしょうか?自分達の今の立ち位置、立場、経験を鑑みて特にwith手鞠においてはあえて火中の栗を拾いに行くような部分もありますので。勿論、偏見や先入観を持たず触れてくれるリスナーさんには充実した音楽を提供出来ている自信はありますが、何より音楽を、そしてV系を目一杯楽しみ、そしてリスペクトする姿勢に関してはこのプロジェクトが切り開いた部分があるかと思います。
    ■常に対比をさせながらリリースしていくスタイルでの「手応え」をどのように感じていますか?
    Soan:「音楽・表現の自由」というものをしっかりとより濃い形で表すことが出来ているという手応えを感じています。2つの角度、ないしは2つ以上の多角面から1つのものを追求することで、様々なアプローチを展開できる所もまた自由だと感じています。
    ■そして今回は「動脈」と「静脈」と題して9月に2枚リリースされるわけですが本誌8月号ではwith 芥の部分をフィーチャーさせて頂ければと思います。過去に2枚の音源を芥さんと制作したわけですがSoanさんにとって芥さんはどんなヴォーカリストであると言えますか?
    Soan:元々は芥の「声」に魅了されたことがきっかけなんですが、人間の「心・心情」というものを描くのが凄く上手く、ただカラダが動くという部分ではなく、心を揺さぶる、動の本質的な部分もしっかりとボーカリストとして表現してくれるので頼もしい存在です。
    ■芥さんのいい部分を引き出すためにSoanさんがしているワークスがあれば教えていただきたいです。
    Soan:芥・手鞠に対してどちらにも言えることなんですが、なるべく1つの事象に対してあらゆる角度から伝えるようにしつつ、自由に表現してもらうようにしています。気持ちや想いを伝えつつ、自由に表現してもらえたら、いつも最高の応えが返ってくるので特別なことはしていないかもしれませんね。メンバー全員に対して俯瞰的に見ることと自由さを意識していることは重きを置いています。
    ■また芥さんから見てバンドとは違った形でのヴォーカルとして活動するこのプロジェクトをどのようなモチベーションで動かしているのでしょうか?
    芥:プロジェクト活動開始直後は、正直なところChantyを知ってもらえるきっかけになったらいいなって気持ちが強かったです(笑)ただ、活動を重ねる度に、Chantyの自分、Soanプロジェクトの自分が競いあってるような感覚になってきたんですよ。その度に感化されて双方の活動にいい影響が出てる。この感覚の行き着く先がどこなのか今興味津々です。
    ■このプロジェクトだからこそ歌えるという醍醐味的な部分があれば教えてください。
    芥:「透過幕」や「Sign…」って曲があるんですが、ああいう歌詞はChantyでは書けないので、歌ってて特に楽しいですよね。楽しい曲じゃないかもしれませんけど(笑)あっちの世界で言えない本音をこっちで言ってるような感じがあります。逆もしかりですけど。
    ■対比の部分では芥さんから見た手鞠さんはどんなヴォーカルだと言えるでしょうか?
    芥:「創造神手鞠」って言葉がかっこいいしぴったりです。俯瞰して世界を作り上げるあの感覚は真似できないです。世捨て人のような退廃的雰囲気もあれば、根っこにあるものが暖かいです。例えたら地熱みたいな。地面に手をあてたら「あ、ここあったかい・・」ってなるような感覚です。
    ■さて改めて9月5日にリリースされます「動猛成る狂騒、動脈に射つ」はどんなアルバムになっているのでしょうか?
    Soan:轟音が心臓に突き刺さるアルバムになっていると思います。ただ厚さや熱さを出しているだけなく、聴いてくれる人たちの心に届く作品になったら本望です。Shun・K・Ivyという素晴らしいゲストプレイヤーの魂も一緒に収録されているので、是非ともカラダの内面に響かせてみて欲しいです。
    芥:なかなか表現しにくいなと自分自身は思っているんですが、あきらかにリリースした三枚を聴きくらべたら、このアルバムは一番人肌の熱量を感じるんです。ちょっと聴いてみてください。是非三枚とも!そうすればわかります!
    ■with 芥としても3枚目のリリースになります。このプロジェクトでの進化をSoanさんはどんな時に実感するのでしょうか?