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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」延長戦2月16日放送書き起こし! ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.267 ☆
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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」延長戦2月16日放送書き起こし! ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.267 ☆

2015-02-23 07:00

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    月曜ナビゲーター・宇野常寛
    J-WAVE「THE HANGOUT」延長戦
    2月16日放送書き起こし!
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2015.2.23 vol.267

    大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。ほぼ惑月曜日は、前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!

     
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    ※前回の放送(2/16OA)は事情によりYoutube Liveでのアーカイブはございません。ご了承ください。
     
    ■「THE HANGOUT」延長戦
     
    宇野 あらためましてみなさんこんばんは評論家の宇野常寛です。PLANETSチャンネル深夜のたまり場「THE HANGOUT」延長線のお時間がやってまいりました。この延長線では、引き続き私宇野がラジオ放送では読みきれなかったお便りを読み、さらに、語りきれなかったお題をどんどんフォローしていきたいと思います。まずは今週のメール復活のコーナーです。今日もたくさんのメールをもらっています。それでは読んでいきましょう。ラジオネーム、もんちゃさん。

    「私にとってのJ-POPは、地上波の音楽番組に出ている曲です。例えば20時に生放送されているあの番組などで流れている、音楽に詳しくない人にも聴きやすく、誰にでも好かれる曲が大衆音楽なのではないでしょうか」

    宇野 その「誰にでも好かれる曲」がもう存在しないということを、いまのオリコンとカラオケのランキングが証明していますからねえ。マスメディアが異様に支配力を持っていた80年代90年代にしか、ミリオンセラーが山のように出てくることはないと思いますよ。マスメディアがあそこまで力を持つまで、ソフト産業が発達してミリオンセラーが連発なんてことにはなっていませんからね。なので、「誰にでも好かれる曲」なんてものは存在しません。ちなみに僕は、音楽番組とかはAKBが出た時ですら見ないですね。なぜかと言うと、僕の推しメンがあまりああいった番組で喋らないので、見なくなりました(笑)。まあ、そんなもんですよね、世界は。
    続きましてラジオネーム、橋本アナ追加はるっぴ推しのパチプロさんです。

    「宇野さんこんばんは。遠い将来、J-POPに限らず音楽の地域性そのものがなくなりそうな気がします。水野さんが将来これからも残したい、残っていって欲しいJ-POPの部分ってなにかありますか」

    宇野 これ、いい質問ですね。ゲスト本人がいるときに読みたかったですね。代わりに僕の考えを言うと、J-POPってすごくユニークだと思うんですよね。すごくガラパゴスに発展していて、もちろんアーティストにもよりますが、ああいう感じの音楽って日本にしかない可能性が高いわけです。なので、J-POPがいずれ輸出価値を持つ可能性はけっこう高いと思います。日本のアニメとかもそうですからね。戦後にガラパゴスに発達していって、それが意外と外国から見るとクールに見えるよねっていうことで、むしろ外国の影響をそこまで受けなかったからよかったと。これ、変な話ですけど、洋楽の劣化コピーみたいなことをやっているよりも、日本の歌謡曲の流れのもののなかでぶっ飛んだことをやっているアーティストの方が、将来的には国際的に評価される可能性が高いと思うんですよ。これは、楽曲のレベルの問題ではなくて、単純に差異が生む商品価値の問題ですね。なので、そこが実はJ-POPの逆襲のキーワードなのかもしれないなってことを僕は思っています。
    これはですね、ラジオネーム鼻からボタモチさんです。

    「今日のテーマですが、私の周りにはJ-POPを踏み台に自分の価値を上げようとする人が多いです。というのも、みんなが好きなものをあえてディスることによって、評価された人間のアラを探すことによって、他人と違う自分に酔っているんですね。誕生日にこのラジオを聞けて嬉しいです」

    宇野 おー誕生日ですか、おめでとうございます。まあでも、音楽というものが、「私これ聞いているの」っていう自己主張になるってことは、それだけ音楽が多様であることの証拠なので、実は文化状況が豊かであることの証拠でもあるんですよね。このメールを送ってくれた人は16歳なんですけど、たぶん20歳くらいになると、そういったコミュニケーションとってくるやつはイタいということによって、自然と周りからは脱落して、敬遠されて友達がいなくなっていくと思います。なので、鼻からボタモチさんが他人の顔を伺う必要はないんだけど、周りの人と楽しい関係を築くことに価値があるというタイプの人間になっていけば、必然とそういった人は離れていきますね。
    次ですね。ラジオネームおかゆさん。

    「J-POPに偏っていた音楽観が邦楽ロックにも幅を広げる今日このごろなのですが、そのジャンルの違いがいまいちよくわかっていません。グーグル大先生に聞いてもあんまり納得できていないので、簡単にその違いを教えて欲しいです」

    宇野 これはもう、あれですね。三国志の例えで言うと、蜀の中の主流派か、反主流派かということですよね。諸葛亮孔明派か、魏延派かっていうことですよ。
     

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