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『おぼっちゃまくん』を考えていたが、妙なのだ。
ギャグは出るんだが、筋がさっぱり出ないのだ。
カンが戻らないから、本棚に並んでいる昔のコミックス
から一冊ぬいて読んでみた。
すごく軽妙で明るくて面白い!
全然ストレスがかからない楽しさだ。
つい読みふけって時間が過ぎてしまう。
よくこんなあっけらか―――んとした漫画が描けたものだ。
この素直さ、この天真爛漫な子供の心が小林よしのりの
本質なのだろう。
全然、めんどくさい性格ではないし、全然、恐い人じゃない。
下品なネタを描いても、おおらかで無邪気なだけだ。
これが小林よしのりさんなのだと妙に納得した。
素敵な人だ。会ってみたい。
やっぱり単行本サイズの方が読みやすい。
だが、本当はこのスケール感を味わうなら、ジャンプの
ような少年雑誌の大きさの方がいいのだ。
コロコロコミックの本誌のサイズだって小さいくらいで、
原稿用紙のままの大きさの雑誌があればいいのだろうが、
そんなデカい雑誌はない。
しかし昔の背景はものすごく単純で、今ならもっと
臨場感の出る絵が描けるだろう。
早く完成した絵を見たいが、まだまだ今日はたった一歩、
進んだだけだ。
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小林よしのりライジング
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