オバマ大統領の広島訪問について、マスメディアは歓迎一色で、
それを見ていたわしの本心は気色が悪くて吐きそうだったが、
その原因の一端を、今朝の朝日新聞のオピニオンフォーラム
「広島と核をめぐる意識」が解明してくれた。
神戸市外国語大学准教授の山本昭宏氏は「米大統領の訪問、
歓迎一色に違和感、怒り・恐怖どこへ」と述べている。
「核について建前だけで話すのではなく、感情を取り戻す
べきです。」と言っている。
「情念的な怒りや恨み」が抑圧されてしまって、
今回のオバマ訪問で一件落着とされる恐れがあることを、
正しく指摘している。
この山本氏の警告には大賛成だ。
これを朝日新聞が載せたというのは、大変に意義がある
ことをしたと、褒めておく。
産経新聞を見てみろ、日米同盟の強化に役立った。
中国を牽制できると、とんでもなく劣化した知性で論評する
ばかりだ。
世界の政治の「パワーゲーム」のみでしか感じ取れない、
語れない自称保守・従米保守の知性は果てしなく
劣化している。
やはり朝日新聞の存在意義はあった。
山本昭宏氏の分析は見事だった。