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サンデー毎日の伊藤智永氏の論考は素晴らしい。
ほとんどわしの考えに近い。
ただ一点、天皇制という言葉は共産党が作った言葉だから、
坂本多加雄氏が「天皇制」ではなく「天皇制度」と呼ぶべき
と主張していたという記述には、抵抗があった。
わしもそのように『天皇論』で描いていたのだが、実際に
普段「論」として述べたり記述したりするときには難しい。
そもそも「天皇制」はダメで「天皇制度」はいいというのは
ナンセンスである。
「制」と「制度」とはどう違うのか、聴いてる人、読む人に、
どう説明するのだ?
わしは出来る限り「皇室」と呼ぼうとしてきたが、「憲法の
枠の中で制度として機能する天皇」を指し示すためには、
「天皇制」と言った方が伝わりやすい。
共産党の意味合いを離れて、「天皇制」と使ってもいいじゃ
ないか。
言葉の使用法に目くじら立てると、皇室の問題に関しては、
一般国民が話題にしたくないタブーになってしまう。
今でも皇室用語だけ覚えたネトウヨが、「天皇制と言うな」
「天皇と言うな」「今上と言うな」「雅子さまと言うな」と
言葉狩りばっかりしている。
ともかく「天皇の象徴性は絶えず更新し続けなければ
ならない」という伊藤智永氏の考えには全面的に賛成で、
わしもこの考え方に基づき、『天皇論』の改訂版を準備
しているのだ。
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小林よしのりライジング
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