「朝ナマ」で荻原博子さんの言葉がすごく印象的だった。
荻原さんは「私たちの天皇だから」と何度も強調した。
明治天皇の「女系の」玄孫・竹田恒泰が、「天皇は男系血脈だけだ」
と主張しても、荻原さんは「私たちの天皇だから」、上から
押し付けれても嫌だと言うのだ。
この言葉はシンプルだが、国民感情を見事に集約した言葉だと
思って感心した。
そうなのだ。「私たちの天皇だから」が全てなのだ。
もはや一般国民として生まれ、「世俗」にまみれた男を、
権力がいきなり「これが今日から皇族だぞ。天皇になる資格が
あるんだぞ」と持って来ても、「どこの馬の骨じゃ。私たちの天皇
になる資格はない」と国民は思ってしまう。
やはり幼いころから成長を見守っている「私たちの皇族、私たちの
天皇」しか、敬愛の対象にはならない。
天皇を語るとき、専門家よりも、自分の言葉で語る一国民の方が、
はるかに的を射た名言を発するものだとつくづく感心したのである。