(byよしりん企画・トッキー)
『天皇論 平成29年』
の感想を、封書でいただきました!
ちょっと長文ですが、これは全文紹介したい!
小林よしのり先生、スタッフの皆様、小学館の皆様、はじめまして。
「天皇論 平成29年」を拝読しました。
この様な御本を世に送り出して戴き、出会わせて戴けたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
大変なご苦労の末に御出版されたのではないか?と想像します。
まずは御執筆御出版、お疲れ様でした。
読後の素直な気持ちと感謝の気持ちをどうしてもお伝えしたく、失礼ながらもこの様なお手紙を差し上げます事をお許し下さい。
お茶を飲みつつ何気に読みはじめたのですが、頁を進めるにつれ、今まで何か自分の中では霞に包まれた様なボンヤリしたイメージでしかなかった天皇陛下が、霞の向こう側から徐々にそのお姿を現され、紙面の奥から天皇陛下御自身のお言葉やお気持ちが力強く迫って来るようで、「これは大変な漫画だ!」と、気がつけば正座して読んでいました。
全ての章で自分の知らない事ばかりでした。
特に、昭和天皇の最期のお言葉や、サイパンでのお話しが描かれた第八章、雅子様を描かれた章などは、涙がこぼれて仕方ありませんでした。
大変無礼で畏れ多い言い方かも知れませんが、天皇陛下は昨年のお気持ちの表明で私達国民に向けて理解を求められ、そして、私達国民の助けを必要とされたのではないか?と、畏れ多い勝手な解釈ですが、その様な気がしてなりませんでした。
書店でこの本を手にとったのも、その様な理由からでした。(間違っていたらごめんなさい)
天皇陛下は災害などにあわれた各地を訪ねられ、助けを必要とされる国民に対して救いの手を差し伸べてこられました。
ならば「たった一度だけ」天皇陛下御自身がみずから、「理解して欲しい」と国民に向かって差し出されたその手を、何故自分達国民が振り払うことができるでしょうか。
自分の様な一般の国民は有識者の皆様方の様に天皇や皇室、その歴史や伝統、制度、典範などの法律について深く理解できてはいませんし、じっくりと学ぶ時間も残念ながら日常生活の中では持っていません。
なので、憲法や文献、そういった紙の上の文章から読み解く天皇ではなく、テレビなどを通してこの目で拝見する天皇陛下のお姿を信じ、尊敬してきました。
今回この御本で沢山の事を知れて良かった。
たった一度だけ、しかも、日本と国民のこれからを案じられて意を決して発せられたお言葉であるのに、小林先生がこの様な御本を書かれてまでそのお気持ちを御護りしなければならない程の現状がある事、そして、その様な状況を許してしまっている原因の一端が、無関心であった自分の様な国民にもあるのではないか?と気付かされました。
全ての章が自分にとっては衝撃でしたが、とり分け、あとがきで書かれている天皇という地位を「やらせている」のか?「やっていただいている」のか?という問いかけと、帯にも書かれている「われわれに天皇を戴く資格はあるのか?」という言葉が心から離れません。
もう一度静かに読み返し、深く心にとどめたいと思います。
我が家にはパソコンがありませんので、とりとめなく汚い文になってしまいましたがお許し下さい。
最後になりましたが、小林先生、スタッフの皆様方のご健康と益々のご活躍をお祈りしつつ、次回作を楽しみにしております。
長文を失礼いたしました。
平成29年3月2日
47才、介護職員 男性
新鮮な読後感が率直に書かれていて、感激しました。
丁寧な文字で書かれていて、お手紙もいいなあと改めて思っちゃいました。
〈「たった一度だけ」天皇陛下御自身がみずから、「理解して欲しい」と国民に向かって差し出されたその手を、何故自分達国民が振り払うことができるでしょうか。〉
というのは、まさにその通り!と思いました。
いい感想を、ありがとうございました!
…と言っても、パソコンがないから、このブログ、見れないんですよね…
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