「朝ナマ」でわしが安倍晋三はプーチンに騙されたと言ったら、田原氏が「騙されてない」と言う。
わしは「騙された」ともう一度言う。田原氏は「騙されてない」と言う。子供みたいな断言の応酬だった。
理論を述べることはできるが、「朝ナマ」では田原氏の信念を覆すことはできない。
基本的に国家間の問題は「対話」で解決できるという平和主義があるのが田原氏だ。わしはそのように考えない。
「朝ナマ」では多くの人が見ている前で、安倍外交は失敗していると、断言しておくことが大事なのだ。
田原氏も三浦瑠麗もネオウヨも安倍外交にマンセーだが、わしはそのように見ていない。
「反安倍」だから言っているのではない。
わしは国家とは何かという常識から判断するから、安倍外交は失敗だと断言するのだ。
イラク戦争は侵略であり、失敗すると断言したことが、わしへの信頼に繋がっている。今回も同じことだ。
今朝の産経新聞で報じられたが、ロシアが色丹島を経済特区にして、税制優遇や行政手続きの簡素化などで、企業進出を促進する制度を作るという。
これにはロシア企業だけでなく、中国企業も参加するだろう。
日本は「特別な制度」を作って、日露の共同経済活動を推進するという話だった。
まず経済から入って、北方領土返還に結び付けるという遠大な計画だが、わしは、日露どちらかの国家の制度に属さない制度なんか作れるはずがないと最初から思っていた。
世界はまだまだ「国家」を超越できないのだ。
1956年の日ソ共同宣言では、平和条約締結後に色丹島は日本側に引き渡す約束だった。
歯舞・色丹くらい引き渡すかなという希望的観測も、今はもう潰えている。
軍事力の背景がない外交交渉なんか、なめられて当然だ。
カネですべてが解決するわけがない。
日本は臥薪嘗胆で国力を増進しなければならないが、いまの政治家ではまだまだ幼稚すぎて話にならない。
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