(byよしりん企画・トッキー)
大東亜論総選挙コメント、今回は
高場乱(おさむ)編!
◎小結(第五位) 14票 高場乱
■(的外れ御免)高場乱は、時代の女性差別に在って、学問による修練に凄みが有ります。
同時に、やんちゃを分別する力量も、女性特有の気遣いを持ち合わせています。
それに、銭にも、男にも、女の自分にも、家にも、何も捉われていません。
必要な財だけで、学問を商売にしているつもりは無かったと思います。
生まれ変わったら、目立たなくて一向に構いませんですので、高場乱のようになりたいです。
彼女は教え子に、知識も自意識も、何もかも剥ぎ取って、人間として素っ裸にさせて、人間が生物に戻った本能からしか出ない叫びを与えたのも高場乱だと思います。
頭山満の山籠りも、奈良原至の気持ちだけの香典など、その成果です。
人間、一旦は、全てを無くさなければ、真実の純な生き方は出来ません。
時に心は、一銭にもなり、何億両にもなるものと導いたと思います。
当時の侍魂や昔の気概は違います。
学歴、地位を誇ろうが、実態が無頭脳、不人情では無意味です。
衣食住の恵まれた環境で、右ヨタろーは妄言固執な舌を回すなです。
(丑三やぎさん)
■高場乱先生ですね。
あの時代にあの生き方を貫き、多くの男達を育て上げた。
ある意味、女の理想の生涯と云えるのではないでしょうか。
(ねこまるさん)
■憧れの女性です。
(ふるむさん)
■よしりん先生の描く高場乱は、先生としては性別を感じさせない西洋にかぶれない筋が通った先生という感じを受ける一方で、女性としてのしなやかさも感じます。
人として女性として憧れます。
(ちぇぶさん)
■女として生まれながら男として生涯を過ごしたという稀有な人生そのものが魅力でした。
最期の場面では読んでいて涙してしまいました。
(皿うどんボンバーさん)
■高場乱と来島恒喜との最期の会話。
今際の際の頭山満のシーンが最高でした。
当時の荒くれ者の志士を慈愛と受容で束ねた方だと思いました。
また会いたいです。
(くにちんさん)
■まだ、大東亜論第三部を読んでおりません。
自分の読んだ2巻までで考えると、高場乱になりました。
今、女性のリーダーというものに、非常に興味が有り、惹かれています。
女性と男性の違い、優秀な女性とは、など日々考えます。
頭山や来島などの豪傑を育てた高場という女性とは、どのような人物だったのか。
興味は増す一方です。
(ニセただしさん)
■裏表がないと思うから。
(定年へさん)
■明治の男たちを育てた男装の女性、つかみきれない面白さ魅力を感じた。
塾生は女とみてたのか、男尊女卑の影響だったのか、現代にもいるのか、現れるのか、現れるならどんな人物か、、、
興味がつきない。(Aさん)
※本名だと思われる投稿名だったので、伏せました。
■本当に尊敬すべき人物。
この方が居なければ頭山達の活躍は無かったのでは?
ある意味現代の保守思想の真の源流ではないかと思います。
(しょうけいさん)
■高場乱、女だが、男の中の男と言ってもいいと思う。
でもやはり女なのだ‥‥この時代に高場乱から教えを受けることができたら私(女)は何を感じただろうか?
(もいたくんさん)
[主催者daiさんのコメント]
頭山も来島も彼女の前では、本心を明かしてしまいそうになる、いかに尊敬されていたかが分かりますね。
『巨人頭山満翁』から、高場のエピソードをご紹介しましょう。
不言実行を塾生に教える婆さん(高場)は、口舌の人に対して時々辛辣な機鋒を弄した。
かつて自由民権の本場たる土佐の一書生が婆さんを訪ね、滔々として民権論を講釈した。
婆さん一言もなく黙って聞いて居ると、弁士得意に説き終わって後婆さんの意見を叩くに、婆さん答えず、報いるに放屁一発を以てしニヤニヤと笑う。
流石の書生も度肝を抜かれて逃げ出したという。
「婆さん」という呼称はどうかと思いますが、ともかく、実行を伴わない単なる口舌の徒を最も嫌い、「放屁一発」で追い払ったというのは豪快というか痛快というか、さすがは頭山や来島の師匠と思ってしまいます。
アジアに雄飛した玄洋社の男達を育てたのは、一生を福岡の地から出ずに過ごした、ひとりの男装の女性だった!
その稀有な人生の完結編!