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巴里で見るもの、考えること
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巴里で見るもの、考えること

2014-05-14 22:30
     

    明日から巴里なのでブログが上げられるかどうかわからない。

    毎日の時事的な話題に反応するのはまず無理だ。

     

    以前はヨーロッパのあちこちに行ったから、
    今回はパリにずっと留まって散策するつもり。

    ルーブル美術館は一日じゃ無理だから、何回か行きたいし、
    圧倒的な数の絵画を見ていると、いろんな発想が浮かぶので、
    また刺激を受けにいくつもりだ。

     

    日本はイギリスに似ていると言うが、イギリスは食文化が貧しい。

    食に対する美意識や繊細さにおいては、日本に比肩しうるのは
    フランスしかないし、この二国が最高峰だろう。

    フランス革命が本当に伝統を断ち切ったと言えるのか、
    それならなぜ文化の豊潤さがイギリスよりフランスの方が上なのか、
    その辺も考えたい。

     

    エドマンド・バークのフランス革命の省察も読んだが、
    あの革命はイギリスとの貿易競争に負けて、
    困窮が著しくなった民衆と農民の蜂起が決定打になった。

    幕末の不平等条約からの明治維新とも近似するし、
    TPPで貧困層が拡大する将来の日本かもしれない。

     

    人権宣言は、日本の憲法も「基本的人権の尊重」として
    影響を受けている。

    中江兆民は第三共和制が成立した直後にフランスに留学して
    ルソーの影響を受けたが、なぜ共和制の支持者には
    ならなかったのか?

    だからこそ頭山満とは生涯の友でいられたのだろうが、
    今後『大東亜論』を描く上で中江兆民の思想も
    押さえておかねばならない。

     

    等々、読書と思索のため、わしは巴里に行く。

     

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