毎日新聞のインタビューを終え、打ち合わせを兼ねて
秘書とランチに行った帰り道・・・

「柴犬だ――――っ!」と秘書が叫んだ。

爺さんが柴犬を散歩させている。

「柴犬は好き―――っ!」
「スマートだし賢いし、尊敬する―――!」

興奮しているのでもう少し柴犬に近寄って見ることにした。

するとその柴犬、なんと我々にケツの穴
ばっちり見せて、草をはもはも食っている。

恥じらいのカケラもないそのケツの穴の丸い黒!

男のわしでも思わず目を背けるほどの馬鹿っぽい姿。

犬のケツの穴とは言え、それをじっと直視することは、
わしには堪えられない。

「脱糞の後は拭いたの?」
「パンツをはきなよ」と、どうしても言いたくなる。

秘書はケツの穴を完全に見ているくせに、あたかも犬全体を
見ているかのように、硬直した顔で平然を装っている。

なんて欺瞞的な奴だ!

わしは秘書にズバリと言ってあげた。

「さすが君の尊敬する犬だね。スマートなケツの穴を
我々に見せつけて、はもはも草を食ってるぞ。」

「賢いねえ、柴犬。」

「しばいたろか!と思うほど賢い姿だ。」

秘書は恐るべき恥をかいたのである。

もう二度と柴犬をスマートで賢いなどとは言うまい。

まさか尊敬するなどとは口が裂けても言うまい。

柴犬よ、おまえの幻想は崩壊したぞ!

 

 

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