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秘書と柴犬
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秘書と柴犬

2015-06-09 01:30
     

    毎日新聞のインタビューを終え、打ち合わせを兼ねて
    秘書とランチに行った帰り道・・・

    「柴犬だ――――っ!」と秘書が叫んだ。

    爺さんが柴犬を散歩させている。

    「柴犬は好き―――っ!」
    「スマートだし賢いし、尊敬する―――!」

    興奮しているのでもう少し柴犬に近寄って見ることにした。

    するとその柴犬、なんと我々にケツの穴
    ばっちり見せて、草をはもはも食っている。

    恥じらいのカケラもないそのケツの穴の丸い黒!

    男のわしでも思わず目を背けるほどの馬鹿っぽい姿。

    犬のケツの穴とは言え、それをじっと直視することは、
    わしには堪えられない。

    「脱糞の後は拭いたの?」
    「パンツをはきなよ」と、どうしても言いたくなる。

    秘書はケツの穴を完全に見ているくせに、あたかも犬全体を
    見ているかのように、硬直した顔で平然を装っている。

    なんて欺瞞的な奴だ!

    わしは秘書にズバリと言ってあげた。

    「さすが君の尊敬する犬だね。スマートなケツの穴を
    我々に見せつけて、はもはも草を食ってるぞ。」

    「賢いねえ、柴犬。」

    「しばいたろか!と思うほど賢い姿だ。」

    秘書は恐るべき恥をかいたのである。

    もう二度と柴犬をスマートで賢いなどとは言うまい。

    まさか尊敬するなどとは口が裂けても言うまい。

    柴犬よ、おまえの幻想は崩壊したぞ!

     

     

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