今朝の朝日新聞に、わしの『戦争論』の話題が出ている。
これは「平和」という観念の社会的受容の変化を分析する
ために扱っているので、悪意のある記事ではない。
今でも極左運動家は『戦争論』が社会を右傾化させた原因
として悪意ある風評を撒き散らすが、『戦争論』の中では、
「悪魔」という漢字に(アメリカ)とルビをうってまで
アメリカを批判しているし、部落差別を例にとって、
差別は公に反すると批判している。
なのに一部の頭の悪い読者が、米国追従と、ヘイトスピーチ
に流れれば、わしが批判するのは当然だ。
『戦争論』に反する言動を自称保守&ネトウヨが
やっているに過ぎない。
わしが変質したのではなく、読者のほんの一部がネットに
影響されて、『戦争論』を裏切っているだけなのだ。
そもそも毒にも薬にもならん本を作ったって意味がない。
小林よしのりという作家に毒があるのは、作家性の
問題だから仕方がないことだ。
香山リカのように「影響力があるから描くな、発言を控えろ」
というのは、独善的な全体主義者の考えであり、この類の
感覚を持つ危険人物は右派にも左派にも多い。
わしはわざと顰蹙を買っているのではない。
『東大一直線』も『おぼっちゃまくん』も毒があって、
嫌いだと言う人は必ず現れていた。
その延長線上に『ゴーマニズム宣言』や『戦争論』や、
『卑怯者の島』があるだけだ。
「毒は要らない、偽善が欲しい」と言う人は、
小林よしのりの作品には触れない方がいい。
今後はわしの書籍には、「猛毒注意」と表示するべきか?