(byよしりん企画・トッキー)
本日も『卑怯者の島』
愛読者カードの感想をご紹介します!
矢我少尉のエピソード、
人ごとではなく、共感いたしました。
私は現職の海上自衛官ですが、
妻はおりますが、子には恵まれませんでした。
何か残してやれないか、と常に思いながらも、
戦争になれば矢我少尉と同じように
二度と日本の地を踏めないかも知れない
という覚悟を同時に常に思っています。
妻は私のことを世界で一番
理解してくれる人だと思い、本当に大切な人です。
でも、祖国が無くなれば、全てを失う。
だから、一生、妻と一緒にいたくとも、
自らの命をもって祖国を守らねば
ならないのです。
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バスジャックをやる青年のように、私も生きている。
実感なく日々の生活を送っている。
私のような臆病で卑怯者は
とても戦場では役に立たないだろうし、
当然戦争には行きたくない。
しかしながら、極限の状況下、戦友と必死に
命を燃やし、自らの存在意味を考え、
かつ人生を全うした兵士たちを羨ましいとも思う。
「乗り越えるべき父権」に自分がなれるよう
私自身を律していきたい。
意地を持ちたい!
読む人それぞれが、自らの生活、
人生に照らして読み、考えている
『卑怯者の島』。
自分自身を問いなおす読書体験を、
もっと多くの人に味わってもらいたいと思います!