週刊文春で宮崎哲弥が、2001年の同時多発テロ直後に、
横須賀を出港した米空母や、佐世保を出港した揚陸艦に、
日本はすでに海上自衛隊の護衛艦を随伴させていると
言っている。
すでに事実上、日本政府は「調査研究」の名目で、集団的
自衛権を行使しているのだから、今さら法の安定性に
拘るのは無意味だと言うのだ。
だったら、侵略戦争に加担したのだから、小泉元首相や
外務官僚など、当時の為政者の判断を「間違いだった」
と裁くべきだろう。
戦前に軍部が暴走して満州事変を起こした事例を見よ。
軍部にしたら現場のリアリズムからやむを得ないという
理屈になるし、政府はそれを追認するしかなかったのだ。
軍部の暴走も、文民の暴走も同じこと、国民が知らぬうちに
侵略戦争に加担していくことを防ぐためには、
法の安定性を完全無視してしまう権力に対して、
「否」を突きつけるしかない。
一国平和主義に立て籠もる必要もないが、地球規模の
平和主義など絶対に無理だということを諦観しろ!
まずは一国で守れるかが、自主独立の要諦である。
中国も北朝鮮も大した危機ではない。
姑息な解釈改憲よりも、国家主権を回復する憲法改正を
国民に説くことこそが王道である。
「アフガン戦争にしてもイラク戦争にしても、日本には
結局オプションがありませんでした」なんて意見に、
同意できるのは、単なるポチだからに過ぎない。
安保法制によって「むしろこれからは手伝うことも
手伝わないこともできるようになるわけです」って、
何の根拠で言ってるのだ?
「米国に対する影響力をより強めることができると
見るべきです」って、頭がおかしいと断言しよう。
米軍基地を置いて、思いやり予算出して、地位協定という
不平等条約に甘んじて、今度は米国のために血も
流そうという態度では、もはや同盟の双務性を
はるかに超えて、ただDV夫に殴打されながらついて行く
マゾヒスト妻に堕してしまう。
DV夫とは離縁しろ!わしはそう忠告する。
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