慰安婦問題での日韓「合意」は相当難しい課題が秘められている。
一般国民の感覚では、もうゴタゴタは飽きたから、
「不可逆的な解決」で「合意」したのならめでたいことだ、
そっとしておこう、この程度だろう。 

だが、そもそも河野談話の「強制性」を認めるレベルで「合意」が
可能なら、事態がなぜこじれてきたのか?
結局は河野談話に戻り、その上、政府の責任を認め
(これは国家の責任を認めたも同然)、さらに国庫からの
10億円の支出と来たら、国家賠償したに等しい。

つまり橋本内閣のときより、もっと日本に不利な条件で、
譲歩したのではないか?
日韓基本条約の「完全かつ最終的解決」という国際条約は、
反故にしていいものか?
あまりに韓国を甘やかしすぎではないか?
まさにこれは韓国の「ごね得」ではないか?
そういう問題は日本国内で議論されていない。 

わしは慰安婦問題で、前借金で未成年に労働を強制するのは、
「現在の世界の価値観では」奴隷制と見られるということを
『新戦争論1』で描いた。
さらに松竹伸幸氏を招いて、慰安婦問題でどこまで日韓が
歩み寄れるかを探る議論も行ってきた。
だが、わしは『新戦争論1』でも描いた通り、あくまでも
日韓基本条約は前提としていたので、今回の日本政府の譲歩は
わしが想定していた以上の謝罪・賠償のレベルに達している
気がしてならない。

アメリカから背中を押され、現在の安全保障のために、過去の
日本兵たちの尊厳を傷つけてしまっていいものだろうか? 

今回の「合意」は文書化もされておらず、日本大使館前の
慰安婦少女像を実力行使で撤去する覚悟が韓国政府にあるのか?
海外の慰安婦像は撤去しないのか?
あまりにも漠然とした「合意」で日本国民は一件落着と
思い込んでいるが、浅はかすぎるのではないか?

214日の「ゴー宣道場」は、わしがかつて慰安婦問題の
真実究明で、共闘してきた藤岡信勝氏を迎えて、
徹底討論をする。
わしがいるのだから、右派と左派に完全分離した、
善悪二元論の議論にもならないだろう。

さあ、どんな議論になるか、楽しみに応募してくれ。

 

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