「いいね!」で学ぶ、世界一わかりやすいお金の仕組み(その1) の続きです。
前回、お金は、総量が決まっている「いいね!」と言いました。
実は、4年半前にも紹介している考え方です。
お金は連鎖する「いいね!」
これだけでお金の本質は言い切っているのですが、残念ながらこれだけで「そうか、お金はそういうものか(ぽんっ」と納得するわけにはなかなかいきません。
なぜなら、お金はどうしても生きていく為に必要なもので、その呪縛を断ち切って考えることが難しいからです。
「いいね!」の世界は残酷なもので、毎日莫大な時間を割いてどんなに投稿を続けようとも、一つも「いいね!」がつかないかもしれません。というか、そんな人が本当にいたら、鬱陶しくてミュートされちゃうでしょう。究極の「努力が実るとは限らない」世界です。
お金の世界も本来はそうです。どんなに時間を割いて刺繍してメルカリにあげたって、売れないものは売れません。自分で事業をするということは、全然「いいね!」がつかないこととの背中合わせです。Facebook で「いいね!」がつかなければ悲しみに暮れることになりますが、事業で「いいね!」がつかなければ、さらにおまんま買えなくて飢えてしまうのです。
しかし、現実では、大半の人は自分で事業をするのではなく、働くということで「いいね!」であるお金を得ます。コンビニという事業は、大量の「いいね!」をかき集められる事業ですが、かき集める過程で人に働いてもらう必要があり、その対価として、かき集めた「いいね!」の一部を分けているのです。安定した収益をあげられる事業の一端を担うことで、安定してお金という「いいね!」を得ることができるのです。
ソーシャルの世界では、ソーシャルメディアなどがその例でしょうか。ソーシャルメディアによる投稿は、一定の読者層を獲得していることで、全ての投稿に一定以上の「いいね!」がつくことでしょう。それを回す為に、内部には多くの人が記者として作業していることでしょう。
総量が決まっている「いいね!」であるお金を理解する為には、こんな風にお金の現実にいったん目をそむけ、ソーシャルな「いいね!」の仕組みに写し込んで考えるとよいのです。
昔は、「いいね!」がありませんでしたから、このように考えるのは大変困難でしたが、今では誰もが知っている仕組みであり、簡単にできるようになりました。
さあ、このプラットフォームが整ったので、お金にまつわるあの大命題にも簡単に取り組むことができます。
「格差はなぜなくならないのか」
(その3につづく)
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: うーむ。昨日フツクロウさんが言ってた「『いいね!』経済圏の欠点」は今日じゃなかったですね。
フツクロウ: ホッホ、もうちょっと先じゃないかの。
ミライ: え〜。ぶー。