■「ラーマガ」本誌に載せきれなかったレビューを掲載する「ラーメンレビュー増刊号」です
「ラーマガ」本誌では、各号で7件の個別レビューを掲載しています。遠征や連食などで、そこに収まらない私のレビューを、随時「ら~マニア共和国」で掲載します。
今回は広島汁無し担担麺と東海地方の遠征、堀切菖蒲園の新店3軒をあわせて、13軒のレビューを掲載します。ラーマガ本誌と合わせてお楽しみください。
□目次
1.盛岡冷麺レビューを無料公開!
・盛楼閣@盛岡
・大同苑@盛岡
<本誌59号で「まるか」「おえかき」「麺や厨」「丸岩ラーメン」のレビューを掲載>
・はっかい@西焼津<志太系の冷やしラーメン>
・奉仕丸@さぎの宮<海老油香る塩味>
・らーめん矢吹@静岡<繁華街の豚骨醤油>
・麺神@清水<澄んだ塩味>
・タブー@原<ガッツリ系に鶏唐揚げをオン!>
・松福@沼津<豚骨醤油の"うまいラーメン">
3.春の熱海立ち寄り
・雨風本舗@熱海<風格溢れる黒い醤油ラーメン>
・海雲堂@熱海<自家製麺に燻製塩が香る潮そば>
・麺匠うえ田@熱海<独特の食感が嬉しいつけ麺>
4.神奈川県レビュー特集
<本誌49号で「はまんど湘南」のレビューを掲載>
<本誌51号で「貝ガラ屋」のレビューを掲載>
<本誌52号で「麺屋でこ」のレビューを掲載>
<本誌53号で「花水ラオシャン」のレビューを掲載>
<本誌54号で「麺やbar渦」のレビューを掲載>
<本誌56号で「麺や渦雷」のレビューを掲載>
<レビュー増刊18号で「牡丹」「港楽亭」「ポパイ」のレビューを無料公開>
<本誌58号で「一酵や葉山」のレビューを掲載>
<本誌59号で「しなそば小浜」のレビューを掲載>
・すずき@桜ヶ丘<かづ屋出身のワンタン麺>
・高江洲そば@大和<沖縄そばの名店の支店>
・永楽@逗子<北九州市の豚骨の老舗の支店>
1.盛岡冷麺レビューを無料公開!
【盛楼閣@盛岡】
「盛楼閣冷麺中辛」1,000円
東日本大震災から4年。3月11日当日は盛岡からの日帰りツアーで被災地の今を見学。それを終えての盛岡駅解散。ここから盛岡遠征初日の1軒目。まずは駅からも見え、駅の中に広告も出している焼肉店へ。盛岡では焼肉店でも冷麺だけを食べられる店が多く、こちらも一人客用のカウンター席も用意している。ちょうど席が空いた所ですぐに入店できたが、グループ客が多く店頭に待ち客が並んでいた時もあった。冷麺は辛さを選べるので、中辛で注文。
麺はもっちりして噛みごたえがあるもの。スープは中辛とはいえ、決して辛すぎず、スープそのもののじんわりした旨みも奥に感じ取れる。キムチとオイキムチは酸味が下支えしていて、スープと同じくらいの辛さに一段の深みを与えている。茹で卵の上に乗ったネギの味付けがタン塩に乗るネギのように感じられるのは、焼肉屋にいるからか。リンゴで口直しして一気に完食。
美味しかったけど、中辛にした事でスープが少し分かりづらかった。後で「別辛」にできると知り、別辛がオススメかなと感じた。
盛岡の 夜賑わいて 焼肉屋
盛楼閣
岩手県盛岡市盛岡駅前通15-5 2F
各線「盛岡」駅から徒歩2分
【大同苑@盛岡】
「盛岡冷麺」900円
盛岡遠征初日3軒目。ホテルに荷物を置いて、今年で創業半世紀になる焼肉の老舗へ。現在はこの店の他、仙台市に2軒を構えているという。こちらも冷麺のみの注文が可能なようだが、綺麗な店内に焼肉テーブルが並ぶ様に、取りあえずウーロンハイとつまみのキムチを注文。焼肉も頼んでみたかったが、一人で食べるにはボリュームがある模様で、連食で余裕のない事もあって、すぐに冷麺を注文。今度は辛みを分けた「別辛」で。
北海道産の小麦粉と馬鈴薯澱粉をブレンドした麺は、注文してから練って麺に仕上げるというもの。その食感は、もにゅっとした独特なもので、啜っても噛んでも味わい深い。前沢牛のスジと牛骨を使ったスープは、鶏ガラや野菜も合わせて煮込んでいて、脂を取り除いた上に布で濾すという丁寧な製法を経たもの。それだけに滑らかで旨みがあり、飲めば飲むほど舌をくすぐられるので、そのままゴクゴクといけてしまう。しっかり漬かったキュウリにネギとリンゴ。そしてチャーシュー的に牛肉が入り、その染みた味も十分に満足できる。
別皿の辛味はもちろんしっかりと辛いが、つまみに頼んだキムチとも異なる味付け。徐々に辛さを増しながら一気に完食。一度じっくり焼肉も楽しみたいが、その時にも冷麺で締めたいけど、メニューに温麺もあるのでそちらも気になるところ。
盛岡は 大同小異の 麺の街
大同苑
岩手県盛岡市菜園2-6-19
各線「盛岡」駅から徒歩10分