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胸トレといえばベンチプレス。胸筋を鍛えるのに欠かせない必須のトレーニングであります。

 

が、ここで多くの人が気になるのが、「ベストなベンチプレスの手法とはなんなのか?」ってところでしょう。ひとくちにベンチプレスと言っても、「グリップの幅を広くするか狭くするか?」「ベンチはフラットがいいのか?角度をつけるべきか?」などなど、いろんなバリエーションがありまして、それぞれに効果が違うと考えられるわけです。実際のところ、トレーナーによっても「ベンチは広く持て!」とか「いや、肩幅が最適だ!」など複数の意見が分かれてるんで、「正解はどないなっとんじゃ!」と困惑されたことがある人も多いでしょう。

 

では、「バランスの取れた胸筋」を作るためには何がベストかってことで、直近のメタ分析(R)を見てみましょう。こいつはベンチプレスのバリエーションと胸筋の発達に関する23の研究をまとめたものでして、「科学的に正しい胸筋の鍛え方」を考えるうえでめっちゃ参考になるんですよ。

 

この研究がすばらしいのは、「正しく胸筋を鍛えるための方法」を実用レベルまで落とし込みやすいところです。つまり、グリップ幅・ベンチ角度・手首の向きといった“具体的フォーム”の違いが、どの部位にどう効くかがハッキリしたってことでして、ベンチプレスの悩みに対して「こうすればいい!」って明確な指針を引き出しやすいんですよ。

 

というのも大胸筋ってのは、

 

  • 1 種目(ベンチプレス)に代表される(他の部位は、代表的なトレーニング法がいっぱいある)

  • 部位が限定的である(背筋とかだと、いろんな筋肉が合わさるので計測が大変になる)

  • 計測が比較的単純(筋肉の活性量を計るアプローチが確立してる)

 

って特徴がありまして、めっちゃ研究しやすいんですよ。一方で、他の筋肉については、

 

  • 多くの筋肉が関わってることが多い(たとえば「背筋」などは広背筋・僧帽筋・菱形筋・脊柱起立筋で構成されてる)

  • 種目ごとの機能差が入り組んでいる

  • 測定が困難(筋の深さや他筋との干渉が大きい)

 

 

って感じなので筋肉の活動を計測するのが難しく、そのせいで「どのトレーニングがベストか?」を判断できるようなメタ分析は行えないんですよね。その意味で、ちゃんと複数のデータを統合して「ベストなベンチプレスの条件」を教えてくれる本研究は、めっちゃ貴重なものだと申せましょう。

 

 

 

正しく胸筋を鍛えるための5つの科学的なポイント

でもって、メタ分析の細かいとこは置いといて、いきなり結論からいきますと「最強の胸トレ」を考えるには、以下の5点を押さえるのがベストです。

 

No.科学的ポイント効果
グリップ幅は肩幅の100〜200%が最適 胸筋全体をまんべんなく刺激でき、ケガも防げる
前腕を回外(スープを飲む方向)すると上部胸筋の活性UP いわゆる「上部が盛り上がった胸板」を作れる
ベンチの角度は30°がベスト 鎖骨下あたりの「厚み」が出やすい
デクライン(下向き)ベンチは下部胸筋特化 すでに下部が強い人はあえて外すのもアリ
極端なグリップ(狭すぎ/広すぎ)はケガの元 特に肩・肘の負担が大きくなる

 

では、それぞれのポイントをいかに使えば、最強の胸トレが完成するのか?具体的に見てみましょうー。