
「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2,#3)
このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。
というわけで、前回から「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」って問題に取り組んでまして、今回もその続きを見てみましょう。
環境を変える実践法3 「悪癖が似合わない時間帯」をつくる
悪癖をどうにかしようとすると、多くの人は「一日中気をつけるぞ!」「常に意識して、誘惑に勝ち続けるぞ!」などと意気込むわけですが、この発想がだいたい失敗に終わるのは皆さまご存じのとおり。人間の意志力なんてもろいもんだし、そもそも「ずっと気を張る」なんてのは不可能ですからね。
そこで重要になってくるのが、「1日のうちに悪癖が似合わない時間をつくる」って発想であります。どのタイミングでもいいので「この時間帯だけは悪癖が浮く」みたいなゾーンをつくるって発想ですな。
ここで重要なのは、この時間帯を「悪癖を禁止する時間」ではなく、「悪癖とは世界観が違う時間」として考えることです。たとえば、
- 図書館に入ったら、スマホで動画を垂れ流す空気じゃなくなる。
- 美術館で展示を見てる時間に、SNSを開くやつはいない。
- サウナでととのっている間は、間食や酒を飲む気にはなれない。
- 神社や寺で静かに歩いてるときに、ネットの炎上をチェックする気にはならない。
- 早朝の散歩中は、ギャンブル動画を見る気にはなりにくい。
- 筋トレのインターバル中は、菓子を食いながらダラダラできない。
- 電車の座席で本を開いたときは、ショート動画に戻りづらくなる。
みたいなことです。どの例も、その悪癖を禁止しているわけではなくて、その場の空気が“悪癖をダサく見せちゃって、「なんとなく今やる雰囲気じゃないよなー」って感覚を生むじゃないですか。このような「浮く感じ」「場に合わない感じ」を、1日のどこかに人工的につくろうぜってことですね。
以前にも見たとおり、自然回復が起きる人に共通しているのは、「その行動がなんか合わなくなった」という感覚でした。悪癖が自然に減った人ってのは、決して欲求がゼロになったわけではなく、「なんか、悪癖がその場の空気にマッチしないなー」みたいなズレを感じることで、なんとなく悪い習慣が減ってたわけっすね。なので、もし「ついスマホを触ってしまう」って悪癖に悩んでいるなら、1日のある時間帯だけ「スマホを触らない」ではなく、スマホが似合わない空気をつくるのがコツになります。
では、「悪癖が似合わない時間をつくる」にはどうすればいいのか? ざっくり以下のような手順で考えてみてくださいませ。
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