
「パレオチャンネルは情報が多すぎて、どう使えばいいかわからない!」みたいなお悩みを、よくいただくわけです。食事、睡眠、運動、メンタル、時間術、サプリ、仕事術と、改善ポイントが多すぎて、結局どこから始めればいいのかわからないって問題ですな。
まぁ、そう言われると、私などは「好きなとこからやりなはれや」ぐらいにしか思わないんですけど、やっぱ大量の情報を前にすると、どこから手をつければいいのか迷ってしまうのが人情。自分にとって最初に直すべきポイントを見つけるための地図が欲しくなるのは当然でしょう。
ということで今回は、自分の人生における“最初に手をつけるべきポイント”を見つける方法を見てみましょう。
人生を「制約理論」で考えてみよう!
さて、「人生を良くしたい!」と思ったとき、多くの人はすぐに、
- もっと努力する
- もっと勉強する
- もっと習慣を増やす
- もっと時間を有効活用する
みたいな方向に走りがちでしょう。現状の問題に対して、新しい行動や知識をどんどん足していくことで対策を図ろうとするわけですね。
しかし、このような考え方は、悪いとは言わないものの、いまいち上手く働かないことが多かったりします。というのも、人生の問題は「努力が足りないから起きている」とは限らないからで、たとえば、睡眠不足で脳が回っていない人が、もっと勉強時間を増やしても効率は上がりませんし、ストレスで食欲が暴走している人が、厳しい食事制限だけを足しても長続きしませんからね。つまり、流れが詰まっている場所を見ないまま努力を足すと、がんばっているのに前に進まないという悲しい状態になりやすいわけです。
そこで、本項で提案したいのが「人生のボトルネックを探そう!」って考え方であります。 ボトルネックってのは、もともと製造業で使われる考え方で、「プロセスの流れを止めたり、遅らせたりする弱点」のことでして、たとえば、工場で部品の組み立ては速いのに、最後の検品だけが遅ければ、商品全体の出荷スピードは検品工程に引っぱられます。仕事でも、資料作成は終わっているのに、上司の承認が遅ければ、プロジェクト全体は前に進みません。これらの問題をクリアして全体の効率を上げるには、その流れを止めている一点を見つけて、対処する必要があるはずです。
これは私たちの暮らしでも同じことで、健康になりたい人が「筋トレを増やそう!」と思っても、実際のボトルネックが睡眠不足なら、 運動量を増やすほど疲れて悪化しちゃうでしょう。収入を増やしたい人が「スキルを学ぼう!」と思っても、実際のボトルネックが営業・発信・人脈なら、 勉強だけ増やしても結果は変わらないはずです。
似たような事例は山ほどありまして、
- 痩せたい!と悩んでいたら、実際のボトルネックは、食欲ではなく睡眠不足だった
- 勉強が進まない!と悩んでいたら、実際のボトルネックは、集中力ではなくスマホだった
- 仕事で成果が出ない!と悩んでいたら、実際のボトルネックは、能力ではなく優先順位の曖昧さだった
- 人間関係がしんどい!と悩んでいたら、実際のボトルネックは、上司ではなく自分の感情コントロール力のなさだった
などが代表例ですね。ここらへんは誰にでも心当たりがあるでしょう。
これは制約理論(Theory of Constraints)の考え方にもとづいてまして、この理論では、
- システム全体の成果は「もっとも弱い制約」によって決まり、その制約を特定して改善することが重要だ!
とされております。制約理論はもともと工場や企業の生産性を改善するために生まれたマネジメント理論で、製造業、プロジェクト管理、サプライチェーン、医療現場の業務改善などでその正しさが確認されております。
一例を挙げると、医療現場を対象にした試験(R)では、手術室や救急外来、患者記録の管理プロセスなどで「どこが患者の流れを詰まらせているのか?」を調べ、特定の工程に患者や書類が滞留しているポイントを見つけることで、待ち時間や処理の遅れを激しく減らせたんだそうな。似たような事例は他にもありまして、プロジェクト管理の分野などでも、ボトルネックを見つけることで待ち時間や処理の遅れを減らしたケースが報告されております(R)。
そこで、この考え方を人生にも適用してみよう!ってのが、本稿の目的になります。つまり、本稿のポイントを簡単に言えば、
人生で大事なのは、「何を足すか?」ではなく、「どこで流れが詰まっているか?」を見ることだ!
って感じっすね。いたずらに努力の量を増やす前に、まずは自分の生活のどこでエネルギー、時間、注意力、感情が詰まっているのかを見つける。そこがわかれば、あとは最小の時間と労力で、人生を変えられる可能性が高まるわけです。
では、実際にあなたの人生のボトルネックを探すためのステップを見てみましょうー。
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