
ということで、ひさびさにアシュワガンダの話です。
アシュワガンダ、粗悪品が多い問題
アシュワガンダはインドの伝統医学では古くから使われてきたハーブで、「ストレスに効く!」「テストステロンが上がる!」「睡眠の質が改善する!」みたいな売り文句で、ここ数年すっかり定番になったサプリであります。というのも、アシュワガンダにはウィタノライドって化合物が入ってまして、これがストレス反応や炎症、ホルモンなどに影響するんですよ。
実際、不安が強い人を対象にした試験では、アシュワガンダ群で不安スコアやコルチゾールが下がった例があったり(R)、慢性的なストレスを抱える人では、ストレス感や疲労感が少し改善した研究(R)もありまして、それなりに有望な結果が出てる気がするわけです。
また、睡眠についてもまぁまぁ良い結果が出ていて、寝つくまでの時間が短くなったり、主観的な睡眠の質がよくなったりしたってデータも存在してまして、こちらもなかなかいい感じです。まぁ、実際にデータを見てみると、その差は「寝つくまでの時間が数分から十数分縮まった」程度のものが多いので、睡眠の問題が激変するほどの影響はないですが、生活習慣の土台を整えたうえでの、ちょっとした後押しにはなるでしょう。
さらには、筋トレや運動についても同じような傾向が確認されていて、筋力、持久力、回復感などが少し良くなったって研究(R)もあって、こちらも気になるところです。この結果についても、すべての試験で再現されているわけじゃないんで注意が必要ですけど、
- 睡眠、運動、食事、ストレス対策をすでにある程度やっている人が、さらなる改善を目指すために使うならアリ
とは言えるでしょうな。
そんなわけで、個人的にもアシュワガンダは「過度な期待はせずに、ちょこちょこ使うかー」ぐらいのノリで使ってるんですけど、ただし、ここで困るのが
- アシュワガンダは粗悪品が多い!
って問題であります。サプリにはいろんな種類がありますが、わりとハーブ系は商品ごとの品質にバラつきが出やすいところがありまして、それと申しますのも、植物由来の原料は、育った地域、収穫時期、使う部位、抽出方法などによって、含まれる成分の量が大きく変わりうるからです。なので、同じ「アシュワガンダ○○mg」と書かれていても、実際にどれだけのウィタノライドが入っているかは別問題で、ラベルの数字だけでは品質を判断しにくいわけですね。
これは、毎度おなじみアンダーソン先生(モンタナ州立大学)の調査でも裏付けられてまして、先生がいま市場に出回ってるアシュワガンダ製品13種類を検査したところ、
- 品質基準を通過したのは5製品!割合にして38%!
って感じだったそうな。残りの8製品は、表示や期待値を大きく下回る量のウィタノライドしか含んでいなかったそうで、なかには「1日分でこれだけ入ってます!」と書かれている量の1割前後しか検出されなかった製品もあったそうで、なかなか困ったもんです。あくまで先生が個人的に行った研究ですが、市販品の品質にかなり大きなバラつきがあることを示すデータではありましょう。
こういった問題が起きるのは、アシュワガンダには以下のようなタイプがあるからです。
- 根の粉末を使ったタイプ
- 根の濃縮エキスタイプ
- 根と葉を混ぜたタイプ
- 独自規格のブランド原料を使ったタイプ
いずれも原料の部位、抽出方法、ウィタノライドの組成や濃度が違ってまして、正しいアシュワガンダ選びを難しくしております。しかも、メーカーごとに「ウィタノライド」の数え方や測定法が違う場合がありまして、「うちの製品にはいっぱい入ってます!」と言っているのに、第三者検査ではそう見えない、みたいな事態がよく起きるんですよね。なので、「高価なブランド原料だから安心!」とも限らないし、「5%配合!」みたいな表示も、測定方法がズレていたら比較が不可能になったりするわけです。うーん、ややこしい。
じゃあ、何を見ればいいのか?
というわけで、良いアシュワガンダを選びたいなら、最低限、以下は確認する必要があったりします。
- 原料が「根」なのか、「根+葉」なのか
- ウィタノライドの含有量が明示されているか
- 第三者検査や品質試験の情報があるか
- やたら高用量を勧めていないか
ざっくりした基準としては、根の粉末ならウィタノライドが少なくとも0.3%、抽出物なら少なくとも1.5%程度はほしい感じっすね。とはいえ、含有量が多ければ多いほどいいとも限らず、臨床試験で使われるウィタノライドの量は、ざっくり1日10〜30mgあたりが多く、高用量での長期安全性はまだよくわかっていないので注意したいところっすね。というか、アシュワガンダについては、高用量にこだわりすぎると肝臓を壊すリスクもあるんで、あくまで一般的な推奨量を守るのがめっちゃ大事。特に、すでに肝臓の数値が悪いような人は、アシュワガンダは使わないほうが無難だし、甲状腺ホルモンに影響する可能性もあるので、甲状腺機能亢進症がある人や、甲状腺薬を使っている人も使用は控えるべきでしょう。
念のため、自己判断でアシュワガンダを使わないほうがよいケースを並べておくと、
- 抗うつ薬を飲んでいる
- 睡眠薬や鎮静系の薬を使っている
- 糖尿病や高血圧の治療中
- 自己免疫疾患がある
- 臓器移植後で免疫抑制薬を使っている
- 妊娠中・授乳中
みたいになります。「ストレス対策のハーブを飲んだら、別のストレスが増えた!」では本末転倒なので、ここはくれぐれもご注意あれ。まぁこれはハーブ系サプリ全般に言えることですけども。
いま(2026年7月)アシュワガンダを買うなら、何を選ぶべきか?
そんなわけで、ここまでの話をふまえて、現時点でオススメできるアシュワガンダを並べときます。以下は、アンダーソン先生が検査で「これは問題ない!」と判断した商品で、具体的にはこんなポイントをクリアしたものが選ばれております。
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