ハックルベリーに会いに行く
ここで建築の歴史の流れをおさらいしたい。
元々ヨーロッパは長い伝統の石造りの建物が多く、それが中世に固定化されたので、今度はそのフォーマット内部での工夫に限定された。おかげで、段々と装飾的、様式的、伝統的になっていた。
そこのところに近代化が起こり、鉄柱が生み出された。鉄柱はあらたな建築を次々と生み出したが、美しくないので人々から嫌われた。
そこで「装飾回帰」の運動が起こり、アール・ヌーヴォーが流行した。しかしアール・ヌーヴォーと建築との相性は悪く、結局もっと鉄と相性の良い形で建築を作るしかないということになった。そのとき、それをできるだけ美しくしようということで、アール・デコが誕生したのである。
このアール・デコこそ「モダニズム」の原点でもある。人類が鉄の軍門に降った瞬間だった。鉄は余りにも便利だった。これを活かすためには、人間の方が鉄に合わせようとしたのだ。そして人間にはそれが