1943年10月21日、明治神宮外苑競技場で出陣学徒壮行会が、土砂降りに近い雨が降る中、敢行された。関東近郊の大学や専門学校から、徴兵された2万5000人の学徒が参加し、観客席には学徒の家族や近隣学校の女学生など役5万人が詰めかけた。

この会は、戦争の暗さと雨とのイメージが重なって、非常に印象的なものとなった。また、会そのものがNHKのラジオで実況中継されたし、その後映画にもなったので、当時の日本にとっては文字通り国民的行事となった。

これは後に太平洋戦争を象徴する出来事の一つとなり、今でも当時を振り返る際には必ずと言っていいほど取り上げられる。映像資料も前述のように映画化されたため豊富にある。だから現代人でも一度ならず見たことのある者は多いのではないだろうか。

この壮行会には東條英機も出席して送辞を読んだ。その中で、「御国の若人たる諸君が勇躍学窓より、征途に就き、祖先の遺風を昂揚し