ハックルベリーに会いに行く
19世紀後半の産業革命の隆盛で、世の中には工場の他に「オフィス」が必要になった。またオフィスは都心にあった方が好都合だったが、都心の土地は限られている。そこのところに鉄骨造の建物の技術が上がって、高層建築が建てられるようになった。
この三つの現象が合流して、「高層オフィスビル」というものが実現する。ここが本当に面白い。「オフィスの需要増」と「地価の高騰」という二つの命題を、「進化した鉄骨」が高層ビルという形で解消するのだ。すなわち高層ビルは二つの問題を一挙に解決するすぐれた「アイデア」だった。
さて、そんなふうにできた高層ビルに求められたものは二つあって、一つは「広さ」、もう一つは安さである。これは当たり前で、とにかくオフィスが足りなかったので広ければ広い方が良い。またお金を儲けるために作っているので出費は少ない方が良い。
おかげで高層ビルは、長方形の平面がそのまま直立した直方体にな