
『「エビデンスとの付き合い方」を鍛えようぜ!』の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7)
このシリーズでは、健康ニュースや論文紹介を鵜呑みにせず、研究を自分の生活に使うための読み方を学んでおります。言ってみりゃ、「研究を鵜呑みにしないスキルを身につけようぜ!」ってことですな。
で、今回は「具体的に論文をどう読むか?」って話を見てみましょう。
さて、ネットニュースで「研究によると○○だった!」みたいな話を見かけたとき、とりあえず元の論文を開いてみる人もいるでしょう(私は必ずそうしてます)。最近は、AIが論文を翻訳してくれるんで、元論文のPDFさえあれば、とりあえず内容は読めますからね。
しかし、そこで研究に慣れていない人は、「論文って、どこから読めばいいの?」みたいなとこでつまづくんじゃないでしょうか。一般的に、論文ってのは、抄録、序文、本論、結論みたいなパートに別れてまして、どこを読むべきか混乱しちゃったりするわけです。
まぁ、普通に考えれば、「とりあえず最初から最後まで読めばいいのでは?」って気がするわけですが、残念ながら、論文は最初から最後まで順番に読めば理解できるようには作られていなかったりします。というのも、いかに本論や結論をちゃんと読んだとしても、「研究者がそう解釈した」としかわからないことがよくあるんですよ。つまり、論文を読む際に大事なのは、「研究者が何を言っているか?」より、「研究者が何をやった結果、どんなデータが出たのか?」をつかむことであるわけです。
まぁ、日本で科学ニュースを書いてる人の中には、
- タイトルを読む
- 抄録を読む
- 最後に結論を見る
ぐらいで記事を書いちゃう人もいたりして、「こりゃあ本論を読んでないな!」と思っちゃうケースもよくありますが……。
そんなわけで今回は、論文の各パーツをどう読めばいいのか?を見ていきましょうー。
抄録は「読む価値があるか?」を判断する場所である
まずはAbstract(抄録)から。これは論文全体を短くまとめた部分でして、