
地下格、どインディからブレイキングダウンまで……リアル・アンダーグラウンドエンペラーの田馬場貴裕インタビューの第2弾です!(聞き手/ジャン斉藤)
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https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2234485
――先日、田馬場さんのインタビューをさせてもらったんですけど、最近取材した中で一番刺激的だったんです。
――なので、あらためてお話をお聞きします。田馬場さんはプロレスも格闘技もどっちもやるし、ブレイキングダウン(以下BD)のレフェリーもやる。かなりマルチな活躍をされてますね。
田馬場 オファーいただいたお仕事は基本的にはNGはないです。なんでもやります。断ったことがあるのは、日にちが被ったときくらいですかね。
――どういった経緯でBDのレフェリーをやることになったんですか?
田馬場 BDで審判部長をやられている方が、ボクがプロになる前から知っていて。それまでちょいちょい地下格闘技とかでレフェリーやっていたこともあって連絡をいただいて。
――地下格を経験してるから、BDのレフェリーもできるだろうと。格闘技やプロレスのレフェリーと違って気をつけなきゃならないところはありました?
田馬場 選手より目立ちすぎないようには心がけてますね。試合は1分とか短いので、熱くなった選手を止めるときにちょっと強い口調で言っちゃうこともあるんですけど、なるべく言いすぎないようにはしてます。そこでレフェリーが目立っちゃうのは違ってきちゃうんで。
――BDは選手の煽りが派手ですけど、乱闘にも気をつけたりするんですか?
田馬場 ああいうイザコザは突然、始まるし、試合後だとレフェリーとしては一段落してるわけですよね。そんなときに突然マイクを持って上がってきたりすると「勘弁してよ……」とは思います(笑)。
田馬場 そういうときって、セキュリティが下で待機してるんで、ヤバいなって察すると、セキュリティの人たちがサーッて来るんです。
田馬場 自分にもし火の粉が飛びそうなときは、さすがにち身構えたりはするんですけど。そもそもボクはBDにセキュリティとして入ったんです。
――最初はBDのセキュリティだった。危ない客っていました?凶器を持ち込むとか……。
田馬場 そこは昔のアウトサイダーもそうだったんですけど、金属探知機で手荷物チェックがありましたね。
――セキュリティだと乱闘を収める役割がありますよね。
田馬場 順番で昼メシ休憩とか取るんですけど、インカムで急に連絡が入って飯が食えないときがありますよ。「控室でケンカが始まっているんでセキュリティさん来てください」と(笑)。
田馬場 そうなんですよね。やっぱり熱くなっているんで止まらないですね。だから1人ずつホールディングしていくしかないんです。
――ちなみにBDのセキュリティって何人くらいいるんですか?
田馬場 けっこういますよ。数えたことないですけど、30~40人じゃきかないんじゃないですかね。やっぱり会場を見回ったりする人間も必要なんで。
――いまのBDって大箱だから、大人数じゃないと収拾がつかないですね。BDのセキュリティをやるくらいですから、皆さん腕っぷしに自信がある人たちは多いんですか?
田馬場 もちろんそうだと思います。人間を押さえつける技術や力がある人たちですね。クラブとかにも薬を食ってる奴とかいるんで。そういう奴って無限に動くんですよ(笑)。
――ハハハハハ! 誤解しないでほしいのは、BDで薬を食ってる奴がいたわけじゃなくて……。
田馬場 じゃないです(笑)。これはクラブや音楽イベントの話ですね。
――皆さん、BDではなく音楽イベントの話です!
田馬場 音楽イベントはVIPルームで誰かが暴れて、血が流れてることもありますからね。音楽イベントのほうが大変なんですよ。朝から晩までやってるから時間は長いですし。
――いままで一番危なかった修羅場ってなんですか?
田馬場 武器を持ってる奴ですね。基本的に入り口でチェックはするんですけど、彫刻刀のセットを持ってる奴がいて。「これで何するの?」「いや、作品を作るんで」ってわけのわからないことを言ってるから没収されたことがありますよ(笑)。
――彫刻刀なんて小学生以外は持ってないですよ(笑)。
田馬場 大人になって初めて見ましたよ(笑)。あとは瓶を持ってくる奴ですね。瓶を割って凶器にされる前にホールディングして外に連れ出します。それでも暴れるなら、そのままリフトして叩きつけたり。そこはスパーリングのつもりでいきますね。
――外国人のほうが無茶するイメージがあるんですけど。
田馬場 全然います。基本的に日本人を舐めてる外人が突破しようとしたりするんですよ。それでも強行突破しようとしたから、捕まえて締め落としたことがありましたね。そうしたら、仲間が7~8人出てきたんですよ……。
――だ、大丈夫だったんですか?
田馬場 全員多国籍。「これは袋叩きにされるかな」と思ったら、締め落とされた1人を抱えて「デンジャーゾーン」と言い残して去っていきました(笑)。
――あー、このセキュリティは面倒だぞと(笑)。
田馬場 そうしたら、そいつらは警察を呼んだんですよ。ボクは警察に事情を説明して。「何回も止めているし、強引に入ってきている時点で住居侵入罪だ」と。あと「言うこと聞かないから、たぶんシャブ食ってるよ」って言ったら、しょっぴかれていましたよ、そいつは。
――いやあ、スレスレの仕事ですね、セキュリティって。
田馬場 日本人で暴れる奴も当然いますね。男が連れの女の友達を殴ったとかでつまみ出したんですけど、「オマエを殴るぞ」って指を差されたんで、その指を●●●●●●●んですよ。
田馬場 そのまま外につまみ出したんですけど、指がアメリカンドッグみたいに腫れ上がったまま、朝方に戻ってきやがって。「誰にやられたのか思い出せるのか?」ってヘッドロックしてタクシーに蹴り入れて押し込んで帰らせましたね。
田馬場 全然ありますよ。抑えているときにエルボーを食らったりですかね。そういうときは、だいたいやり返すんですけど。耳打ちで「おとなしくしろ……」と言いながら、ボディにかましたりとか。
――な、なるほど(笑)。
田馬場 押さえているときに爪で引っかかれたことは何回もありますね。だから押さえるときも、相手に耳をくっつけちゃうんですよ。羽交い締めにしたらヒジ打ち喰らったりするんで、耳付けで抱き込んじゃう感じのほうがいいですね。
――皆さん、引っかかれない勉強になりましたね(笑)。
田馬場 あとはプロレスでいったらフォールを狙うくらいガチで押さえ込んでいたほうがいいですね。「もうスリーカウントを取られているから終わりだよ」って(笑)。
田馬場 チャンスをいただけるんだったら出たいなとは思いますね。でもチャンスは掴まなきゃいけないんで。
――いまのBDは人気があってハードルが高いわけですよね。
田馬場 ハードルはすごい高いと思います。いまは名古屋と福岡のでっかい会場が満員になっているじゃないですか。今度の北海道もすごいんじゃないですかね。
――BDって格闘技ファンからはよくは言われてないけども、需要は間違いなくあるわけですよね。
田馬場 間違いなくあります。お客さんは選手の友達が多いんですけど、年配の方もすごく多いですね。そこはやっぱり格闘技として見やすいのかなと思います。基本的に1分間、殴り合うので、普通に総合格闘技を見るよりかはわかりやすいかなと。
――あとはキャラクターもわかりやすかったり。
田馬場 そこもわかりやすいと思います。たとえば「この選手は10人相手にケンカした人だ」とか「どこどこ出身のケンカ自慢」とか。
――田馬場さんは地下格全盛期もいろいろ関わってましたけど、BDと地下格の違いってなんですか?
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