『東京ラブストーリー』がマンガで始まったときのことはよく覚えている。それは1988年である。ぼくは大学二年生で東京の武蔵小金井駅近くに住んでおり、そこから大学のある上野駅まで電車で50分かけて通っていた。

その道程がぼくには長かった。だからその頃、ぼくは武蔵小金井駅のキオスクでマンガ週刊誌を買うことが習慣になっていた。おそらく10誌ほど定期購読していたのではないだろうか。

その一つにビッグコミックスピリッツ誌があり、毎週月曜日の発売だった。当時大学二年生だったぼくは、そのときもいつものようにスピリッツを買って、電車に乗って読み始めた。

すると、すぐに『東京ラブストーリー』が目に飛び込んできた。それはすでに人気マンガ家だった柴門ふみによる鳴り物入りの新連載だったからだ。巻頭カラーだ。そのことから、編集部の並々ならぬ意気込みが伝わってきた。

それで早速読み始めたのだが、しかし読み終わっ