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ビュロ菊だより 第二十二号 「菊地成孔の一週間」
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ビュロ菊だより 第二十二号 「菊地成孔の一週間」

2013-03-18 09:00
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 菊地成孔のまたしても10日間一括~時差ぼけとか花粉とかに負け過ぎたんで1回ショートにして書くペース配分とかの調整させてくださいあざーす(←今生まれて初めて書いた言葉)~
 

3月7日(木曜)

 ものんくるのTD、ペン大理論科中等、夜電波の収録、と帰国翌日からトリプルジョブの予定だったのだが、(わざわざキーパンチするのも馬鹿馬鹿しいのだが・笑)、なんだか知らないが、かなり疲れているようなので&夜電波の準備を全くしていないので(「パリで一回分書いてしまう」というスケジュールだったのだが、まあその、お読み頂いた通りである)、夜電波の収録を一日延ばしてもらう。

 というか今週は、野球中継との兼ね合いで放送のシフトがどうにもこうにも複雑な事に成り(誰もが誰もに必死に説明してみせるのだが、説明する方もされる方も完全に理解している人は一人もいない。という、パラドキシカルなまでの複雑さ)、とにかく日本軍が台湾軍に勝てば収録が無くなり、その試合が明日なので、「明日の結果を受けて台本書きに着手する、ただ、押さえに前口上だけ書いておいた方が安全だ」という事に成った。

 「という事に成った」とか、あたかも何とか話がついたかのように書いているが、全然良くわかっていない(だってそもそも「じゃあ何故、今日、スタジオを押さえたのだろう、、、、」などとは、とても言えない雰囲気。とはいえ実のところ基本的にどんな事も大体このぐらいの線です自分)。取りあえず、「もしオンエア無かった場合、翌週にも使い回し出来る態の」前口上だけを書き、恵比寿にあるスタジオに向かう。

 久しぶりに会うものんくるのメンバーにパリ土産を渡し、TDの方向性を指示してペン大へ。オルタード・ドミナントの悪名高い6スケール立て(オルタード、コンディミ、HP5ビロウ/ミクソリディア、リディア・フラット7、ホールトーン)を、如何に悪名高いかを説明しながら教える。確かにこの部分は将来的に違うまとめ方をしないといけないと思われる部分、所謂「バークリーの水漏れ」と言われる、修繕必要箇所であるが、それにしても先ずはこれは知っておかなくてはいけない。

 まだ腹具合が完璧とは言えないので<二丁目の蕎麦屋>として「蕎麦庵山下(山下洋輔氏が出した蕎麦マニア本)」に紹介/寄稿した「楽庵」で暖かいとろろ饂飩(店内の符丁で「あっとろ」)、原稿やら写真のまとめの為に「粋な夜電波」の聖地、ロイヤルホスト東新宿店に行く。

 店内はリニューアルされ、店員も一部変わってしまったが(自分と仲が良かった、韓国人のパク・ミスクさんは、おそらく韓国に帰ってしまった。ラジオ等でも言えなかったが、ミスクさんには韓国に行く際に、言葉の事などで大変お世話になった)、相変わらずの大漁。何しろまだ「2012年・40周年~おいしさ年輪、これからも」の記念メニューのままである(表紙だけですけどね)。下手したら5年位あのままではないかと思う。

 様々な茶葉から、胃に優しそうな番茶系とカルピスでノンアルコールカクテル(この言葉は自分にはしゃらくさいというか、自分的にはジュー研ですけどね。「ジュー研」については、グルメエッセイの第二回参照)を作り、ゆっくり3杯飲む。部屋に戻りパリ土産を整理する。詳しくはフォトレポート参照の事。
 


 
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