多くの皆さんがご存知の通り、ミッシェル・ルグランが逝去しました。あのナディア・ブーランジェに、あのパリの頂点CMSNDP(パリ高等音楽/舞踏学校)で、あの(学内で最も厳しいと言われる)伴奏クラスに学び、あの「シャバダバダ」を世界中に広めたスイングル・シンガース(言うまでもなく最高傑作は「ヴァンドーム広場」と「ジャズバッハ」の2集)のリード・ソプラノがお姉ちゃんで、天才児らしく、しっかり父親超えも果たし(指揮者で作曲家で映画音楽もやっているレイモン・ルグランの名前は「ミッシェル・ルグランの父」として、ルグランのプロフィールで知ることができます。どうしても仕事ぶりが気になる方は、そうだなー「女性の敵」っていう53年のB級サスペンス映画を検索すると良いかと。なんの情報も出てこない可能性もありますが・笑)、奥様はハーピストで、二人で演奏してるCDなんかも晩年に出しちゃったりして(番組でプレイしたことあります)、仕事ぶりはコピペにしたって書く方も読む方も圧倒されてイヤになるほどの量です。もうなんちゅうか、過剰なほどの人生ですよね。お疲れ様でした、と言うのも気が引けます。おそらくルグランは、全く疲れてなかったんじゃないかな。まだかなりの数のライブがブッキングされており、それには来日公演も含まれていたと云う話もあります。
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ルグランに関する面白い記事(他の記事もいつも面白く読んでおりますが)(面白い、いうのも人の死に不謹慎……と言うのもレクイエムの名手に対していうのもおかしいいうか、ルグランも芸事の人だしもう面白いってことでいいかな、という感じでこの言葉を使いました)ありがとうございます。
>>1
ま、ルグランの人生が面白いわけではないですけどね(笑)、ゴダールが面白いのです(笑)。ありがとうございました〜。
『これ書いた奴に死ねとは言いませんが、そこそこつまんなく生きて、ロクな死に方はせず、しかし本人は気がつかないと思います(笑)。』< この切捨て方、最高!いつもながら・笑。痛快すぎて笑うしかないです。
ミッシェル・ルグランは、「5時から7時までのクレオ」に音楽家役で友情出演(ゴダールと一緒に)して、曲をその場でピアノでがんがん作っていく様子を見た時、うわー天才、と思いました。いなくなって寂しいですね。
ゴダールがルグランについて知っている(中略)事柄を語る日は果たして来るのでしょうか。そんなことがあった暁には、ゴダールまで天に召されてしまいそうで空恐ろしいですが。。
ゴダール(とあと関係ないですが川久保玲)は何を訊いても煙に巻くような、ぼんやりしたイメージ(の本)をもっておりましたが、さいきんようやく件のカンヌのスマホインタビューの訳を読んでみましたら訊く方も訊く方だからなのかな、と思いました~。
>>3
5時〜7時のあのシーンは、本当に為になるというか、どうして批評家が分析対象にしないのか不思議なぐらいです(僕もあ取り上げてないけど・笑)。映画は音楽を妻としている。というミシェル・シオンの有名なテーゼがありますが、ああいうシーンをパーティーで奥さんがでしゃばった可愛い逸脱の時間、みたいに見せて/見えてしまう。しかも、監督が女性なのに。というのは、非常に面白い事ですよね。
>>4
「訊く方も訊く方だ」案件は年々酷くなっているような、石器時代から変わっていないような気もします。僕はゴダール大学ですが、どんなインタビュアにも丁寧に答えているので、劣等生だと思いますね(笑)。
お返事ありがとうございます。
お返事を頂いてからなんか心がもにょもにょしていたんですが、先程僕が言いたいことが分かりました。ルグラン、ゴダールと来て、一番面白いのは菊地さんの音楽と文章です(わはは)。これからも菊地さんの現在を追います(追ういても僕の足が遅くて威張れるものじゃないんですが)。
(これは余談です。菊地さんもたまに文章に名前出す町山さん(は菊地さんの文章読んでますけれど、菊地さんをジャズ警察と言った吉田さんは、菊地さんが書いた『ララランド』(という文字を読む度にララングいう言葉が浮かびます。ちなみに『セッション』で最大の疑問が、あの先生が”鬼才”ピアニストらしいのに、大学を首になったあとでクラブで演奏するシーンではコードのアルペジオをポロロンとしか弾いていなかった場面です。あれスタッフが注意とかしなかったんでしょうか。それとも現在の西と東の差ですかね。)評を読んでいませんね)が個人で映画解説の配信をしていまして、それで5年ほど前にリクエストにゴダールの『パッション』を頼んだら、町山さんから「わかりました」とお返事いただいたんですが、いまだに配信がないです。僕はゴダール作は(匿名ふくめて)25作ほど見ましたが『パッション』が一番意味がわからなかったです。)