*これを書いているのは7月3日である。本当に偶然に(手術が決定する遥か前から)、7月1日から3日までの3日間は完全な休暇であった。今から思えば、ハイアット系でもペニンシュラでも良いので、ホテルを取っておけばよかったと後悔しているが、いわゆる、という奴で、あらゆる後悔は先に立たない。 


 

 「うわあ、なんか、この手術室、良い香りになりましたね笑」と助手がいった。「あ、いやこれはすみません。香水がきつかったですか?」「いや全然笑、アロマを焚く方もいらっしゃいます笑」「よかったあ、オペの邪魔になったりしたらバカですからね笑」「これメンズですか?」「いえ、レディスです」「やっぱり笑」マスクしたままの女性と目線を合わせるのは無駄にフェティッシュなので外して欲しいのだが、一番外してはいけない現場であることを思い出し、少し笑った。



 

 <マスクを外したら、、、、正解は滝沢カレンさんでしたー!!>といった風情の手術助手は、若い担当医が緊張の面持ちで入ってくると、いきなり「ブスッとした」というラインぎりぎりのツーンとした無表情に戻った。



 

 <えコレ、この2人できてて、今少し険悪で、嫉妬させるダシに使われてんのオレ?>とか、<この先生、良い医者だけれども、助手や美容歯科の女性医師に嫌われてんの?>とか<この先生、若くてお金持ちだろうし、熱心で誠実なんで、この院内の女性を全部虜にして、全員からツンデレくらってんの?>とか、我ながら本当にバカではあるまいか?本当は膿の道が膿に達しているのでは?というレヴェルの妄想が同時多発したのだが、どうやら回答は