物事というのは、あれよあれよとヤバいぐらい転がることもあるし、思っていたよりも遅々として進まないこともある。後者の代表、というと申し訳ないようだが、オーニソロジーの「食卓」には時間がかかった。どういった理由でか、は全くわからない。とにかく3年間ずーっと彼の新作について策を練っていたのだが、あっという間に3年も経ってしまった。 

 僕は不自然と無理矢理はしない。行き過ぎようと行かな過ぎようと、ことは自然に落ち着く。「101」も良いアルバムだが、あれはSONY側に急かされたし、正直えらい人々には歓迎されなかった(何回か書いたが、SONY側は、TABOOレーベルの最後の1枚にファイナルスパンクハッピーをーーまだ誰が相方になるか決まっていない時点でーー推し、僕は決然と断ってオーニソロジーのアルバムに決定した。DC/PRGの「第二アイアンマウンテン報告」の時の、ユニヴァーサルとのラッパー選択の時