もうそろそろ61になると言うのに相変わらずだ。盆栽をやったり亀を飼い、マダムチャタレイとかマダム・エマニュエルみたいな事でもして優雅な老人でいたいと思っていたのだが、ピアニストデビューを終え(最高)、谷王との対談本を脱稿した(最高)という以外、書籍の予定を2冊分かかえ、2期スパンクハッピー・レトロスペクティヴの大詰め、ぺぺのアルバムの制作周りで大変、新規の仕事もバンバン入ってくる。これらを、今やコンビニでもけっこう美味いのが置いてあるんで、本当に困っちゃうよね生ハムとカマンベールと角食パンでサンドイッチを作り(とすら言えない。ただパンの上に置いて、真ん中から折っただけだ)、なんかの機会に頂いた緑茶を水出しにして飲んで、日々を過ごしている。
ビュロ菊だより
<菊地成孔の日記 2024年X月X日X時記す>
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コメント
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「アカシアの雨が止むとき」っていう、僕が生まれる前からヒットしている火曜今日があるんですよ。
「アカシアの雨に打たれて このまま 死んでしまいたい 日がのぼる 日が沈む 朝の光のその中で 冷たくなったあたしを見つめて あの人は 涙を流してくれるでしょうか?」
こっからそのまま取ってますね笑。にしても助詞がおかしいです笑。それが気にならないという笑。
入場ヤバいですね!最高のライブの楽屋は、メンバーが全員居眠りしたりボケっとしています!!笑
ラジオデイズでも仰っていた「潔癖さ」の意味がよくわからなかったのですが、助詞の使い方のお話でしっくりきました。腑に落ちたというか。
きっと、潔癖なものは、人の胸を打つことはないのでしょうね。
雪の華の歌詞を見てみたのですが、ケータイ小説を思い出しました。
雪の華がリリースされた年代はケータイ小説全盛期だったような気がします。
一行前の月の存在も気になります。月を前に万感が押し寄せて、その感情のクライマックスを言葉にすると、こういう表現になった。という解釈もできそうで笑。すごい歌ですね。
>>3
はい。潔癖さが過ぎると、あらゆる芸術は成立しなくなります。昭和で半生をすごせた僕は幸せです。今のクリエイターは音楽家でも物書きでも、社会の奴隷ですよ笑、社会を奴隷にするのが芸術家なのに笑
>>4
ご指摘、おっしゃる通りです。「ケータイ小説」によって巻き起こった、散文文化の、劣悪化を食い止めたのがYOASOBIだと思うと、嬉しいような、ゾッとするような話ですよ笑
>>5
文中で触れませんでしたが、「アカシアの雨がやむとき」という、僕の生まれる前の昭和歌謡の大ヒット曲があるんですよ。誤打で「有名な曲」となってないんですが笑
こういう歌詞です
「アカシアの雨に打たれて このまま死んでしまいたい
夜が明ける 陽がのぼる
冷たくなった あたしを見つめて あの人は
涙を流してくれるでしょうか?」
これは「人魚」の1000倍ぐらい売れたと思います(昭和はヒット曲の強度が強いので)
と、これはドラキュラめいてるんだけど笑「朝日」によって、主人公の女は死ぬんですよ笑。
これへの返歌ですよ。「月夜」「月光」は
>>6
今のクリエイターは音楽家でも物書きでも、社会の奴隷ですよ笑、社会を奴隷にするのが芸術家なのに笑
夢の中へ By 井上陽水 を 思い出しました。
曲を知ったのは少年時代でしたが、 意味を知ったのは 清原が逮捕された時、中年時代でした。
マッポの友達が教えてくれました。
「2回目は 逃げられたんだよー そんであいつ曲出して」
「マトリが令状取って 飛び込んだんだけど 見つかんなくて」
「警察権力への報復ソングなんだわ」
は? と歌詞を 思い出しながら、追いました。
(机の中もカバンの中も 見つからないのに 何を?探す?)
(それより僕と踊りませんか 夢の中へ 行ってみたいと思わない?)
ゾクっと 冷や汗が痺れました。
意味もわからず アカデミックに捉え 両親が歌っていたのを 痛快に思いました。
現代の警察さんも まみれ まみれ もう洗練方面の音楽なんて なんの解消にもならねえ
とか 思って けど コレ! とか発見して 菊地さんのポリリズムで 踊っていたら
痛快っすね。
ところで 、、
「(最高)という以外、書籍の予定を2冊分かかえ、」 というのは。。。
長年の リズムの本でしたでしょうか???
>>9
いやリズム本ではなく、第二昭和の日本映画音楽本とコロンボ本です笑。
>>8
なるほど。月を見てゾーンに入るっていうのは狼男めいてましたね笑
でもちょっとでも詩の内容に近づけたのでよかったです!
ご返信ありがとうございました!