『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。
弱いなら弱いままで。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。
続けて『キャプテン・アメリカ』を見たよ。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。
〈マーベル・シネマティック・ユニバース〉シリーズの2本目です。
当初の予定ではちゃんと公開順(アメリカでの公開順)に見ていくつもりだったのだけれど、レンタル店に行ったら『インクレディブル・ハルク』が置いていなかったのであきらめ、自分の好きな順番で見ることにしました。
いやまあ、ストリーミング配信で見てもいいのですけれどね。でも気勢を削がれちゃった感じがする。
この映画のヒーローは、のちに「アイアンマン」トニー・スタークの友人にして対立しあう関係となる高潔の人、キャプテン・アメリカ。
タイトルからわかるように「アベンジャーズ最初のひとり」という設定です。
いや、年齢からいえばたぶん神さまであるロキのほうが歳経ていると思うのですが、まあ、アベンジャーズのリーダー的存在であることもあり、「キャプテンが最初」ということらしい。
物語の舞台は現代から70年前余り前の第二次世界大戦中。
主人公は虚弱なからだつきのため軍隊に入隊することができずにいる青年スティーヴ・ロジャース。
スティーヴはある強烈な力をもつ血清によって、無敵のヒーロー、キャプテン・アメリカに生まれ変わります。
ところが、自分の信じる正義の戦うつもり満々のキャプテン・アメリカを待っていたのは、国威発揚の道具としての役割と、国民に戦時国債を買わせる宣伝に利用される日々。
あるとき、親友が敵軍基地に捕虜として捕まっている可能性を知らされたキャプテン・アメリカは、単身、敵軍基地へ乗り込むのですが――。
映画の筋としては『アイアンマン』と同じく単純なものです。虚弱な肉体に高潔な精神を持つ青年が、幸運にも無敵の体を手に入れ、悪に立ち向かう。
かれが戦うのはナチス内部の秘密研究組織ヒドラとその首領レッドスカル。
まったく容赦する必要のない純粋悪で、続編はともかく、この映画に限ってはシンプルな勧善懲悪のストーリーといっていいでしょう。
ただし、わかりやすく勧善懲悪を成立させるために製作スタッフは相当の工夫を凝らしていると思しい。
キャプテン・アメリカはその名のとおりアメリカの正義を体現するナショナリズム色の強いヒーローなので、そのまま映画化したらある種、生々しいものになりかねない。
そこで、意図して全編を漫画的に演出したのだと思う。
また、正義を志すキャプテン・アメリカの敵はあくまでヒドラであって、かれ自身が戦場で敵と戦うことはありません(かれに影響を受けた多数の兵士が戦場で死んでいったことは間違いありませんが……)。
ここらへん、キャプテンをアメリカオンリーのヒーローにしないための微妙な気遣いが読み取れます。
この映画が作られるのが何十年か前だったらこの筋書きは違っていたかもしれませんね。
キャプテンはクライマックスである事情によって数十年の時を超え、現代のアメリカに現れることになるのですが、かれを待ち受けていたのは秘密組織S.H.I.L.D.と「アベンジャーズ」でした。
そして、
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