弱いなら弱いままで。
大量にシナリオ論とか物語論の本を読んでみて、だいぶ物語の構造というものがわかってきた気がします。
いままでは世の中にあふれる入り組んだ物語の数々は天才の御業としか思えませんでしたが、ちゃんと分析してみるとそれもロジカルにできているのだと思えるようになりました。
おそらく「どんな複雑な物語も単純な物語構造の組み合わせである」ということがいえるのではないかと。
エラリー・クイーンの『ギリシャ棺の謎』みたいな究極的に複雑な物語も、大枠はシンプルですし、まただからこそ読んでいられるわけです。
で、その単純な構造とは、多くの場合、「主人公がある動機から行動しようとする。敵対者がそれを阻もうとする。主人公は協力者の助力を得て目的を達成する。ないし失敗する」というものです。
ぼくが書きたいのもこのパターンですね。となると、主人公の「動機」と「欲望」が大切であるわけです。これはいわば物語を先へ
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