弱いなら弱いままで。
あいかわらず本を読んでいる。ほかにも色々とやるべきことがある気もするが、つい読書に耽ってしまう。性分としかいいようがない。
ぼくの読書の究極のグランドテーマとは、やはり「人間とは何か?」に尽きるように思う。もう少しいい方を変えるなら、「人間と世界」ということになるだろうか。この広漠たる宇宙において、人間存在は何を考え、どう行動してきたか、それを知りたいわけだ。
しかし、いきなり人間そのものに迫ろうというのは無理があるので、いくつかの方面からアプローチすることになる。たとえば、「経済」。人間にとって経済とは何なのかということに興味が行く。
べつに経済学の高度な概念を理解したいわけではなく、もう少し素朴な、あるいは根源的な「人間はなぜ経済活動を行うのだろう?」というところに関心がある。
その結果、モースの『贈与論』だとか、中沢知二の『愛と経済のロゴス』だとか、小野塚知二の『経済史』と
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