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昨年末、『メタモルフォーゼの縁側』というマンガを読みました。Twitterにはちょっと書いたのですが、これはぼくの昨年のベストです。
筋立てを話すと、ある老婦人がささいな偶然からボーイズ・ラブ漫画を読み、とりことなり、そのことをきっかけとして孤独な女子高生と何十歳も年の離れた友人になるというストーリー。
女性同士の友情ものであり、BL漫画を媒介にした「腐女子仲間」ものとも読めるというなかなか興味深い題材です。
とはいえ、じっさい読んでみるとBLだとか「腐女子」だとかいう刺激的な素材に溺れることなく、きわめてていねいに綴られた物語という印象。じつにすばらしい。これはオススメですね。未読の方はぜひ読まれてみてください。
それでは、何がそれほど良いのか? いろいろな視点がありえると思いますが、ぼくは「物語を読むこと」の最も原初的なところを思いださせてくれるから、といいたい。
ある物語
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