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ジャンルは『まおゆう』と『ログホラ』に続いて今回もやはり異世界ファンタジー。同じジャンルで三作目となると、いいかげん趣向を変えて来る必要性があるわけで、今回のテーマは「料理」。
ある意味、異世界ファンタジー版『美味しんぼ』みたいなところがありますが、そのヴィジョンはより広く、人類(カエル人間とかも出てくるけれど)にとって料理が何を意味するのか、美味しい料理がどれほど偉大なものか、というあたりにあるようです。
物語はある日、主人公の女の子四人組がなぜか異世界に召喚されるところから始まるのですが、ここらへんはまあ、「お約束」のひとことで済ませてしまってもいい。異世界に落ちたあと、いつ帰れるともしれない生活にあっというまに順応してしまった四人は、いまひとつ美味しくない料理を改善するべく立ち上がったのだった!というのがだいたいのあらすじ。
料理に関するうんちくも盛りだくさんで、楽しめます。これは作画を担当している漫画家さんもうまいのだろうけれど、まあとにかくあいかわらず語り口が達者。物語の河がよどまずたゆまず、すらすらと流れていくのは気持ちいいですね。
このストーリーテリングの才能は天与の部分が大きく、できるひとはできる、できないひとはどうあがいてもできないもののようです。ままれさんはさすがにうまいなあ。アイディアとしては「小説家になろう」によくあるパターンに過ぎないのだけれど、その語りの巧みさが全然違う。
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