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ひとりで連載できるもん! ウェブ連載に移った萌え漫画『あにめたまえ!』を応援しよう。(2233文字)
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ひとりで連載できるもん! ウェブ連載に移った萌え漫画『あにめたまえ!』を応援しよう。(2233文字)

2013-04-08 08:13
    あにめたまえ!天声の巫女 0.75巻

     『あにめたまえ! 天声の巫女』という漫画をご存知だろうか。たぶんご存じないかもしれない。何しろこの漫画、単行本にすらなっていないのだ。雑誌『コンプエース』誌上で連載されていたのだけれど、第4話まで連載した時点で打ち切り、結局、本になることなく終わってしまったのである。

     よほど人気がなかったのかというとそうではなく、編集者とのあいだでの編集方針の差を巡る問題といういわゆる「大人の事情」があったためらしい。

     10年前ならそこでジ・エンド、せいぜい同人誌として続きを描くというくらいしかできなかっただろう。また、勇気と根性のない作家ならやはりそこで終わっていただろう。

     しかし、時代は変わったし、この『あにめたまえ!』の作者、Rebisさんには勇気も根性も十分に備わっていたようだ。かれはウェブ上でひとりで連載することを選んだのだ。Rebisさんのブログからその決心を表した箇所を引用してみよう。

    でも――


    ブログやTwitterから次々生まれる、斬新な人気作品。
    キンドルダイレクトパブリッシングで、単行本がこんなに売れた!
    Jコミで過去の作品が輝きとともに甦り、毎日宴が続いている!
    電子書籍・web雑誌・同人誌――豊かすぎるほどに豊かな発表媒体。


    なんとなく、そろそろ。
    打ち切られても、雑誌を飛び出ても、勝手に一人で連載できる時代が来るんじゃないの…?
    とRebisは思ったわけです。

    描きたければ、読者に届けたいと願い続けるならば、別にいつまでも描き続けたっていいんです!
    お金? 原稿料? う、うーん…それもなんとか頑張ってみましょう!
    そもそも水木しげる大先生は「漫画家になるには餓死する覚悟が必要」という旨のことおっしゃっていました。
    (…と、思います、確か! どの本か探さなきゃ…)
    餓死の覚悟とまでいわずとも、サバイバルの覚悟はしてみましょう。何でも試して、手を尽くしてみましょう。
    次々と生まれる新時代のシステムを上手く組み合わせて、『あにめたまえ!天声の巫女』をお届けし続けるのだ!
    そんな無謀なことに挑戦しようというのが、このブログです!

    http://animetamae.ldblog.jp/archives/25012208.html#more

     偉い!としかいいようがない。上記記事のタイトルは「雑誌を飛び出して、一人で連載する冒険の旅へ!」となっているのだけれど、まさに冒険者の心を持った漫画家さんなのだと思う。ぼくはこういうひとは大好きだ。ぜひ応援させていただきたい。

     というわけで、まずはKindle Storeで発売された『あにめたまえ! 天声の巫女 0.75巻』を買ってみた。『コンプエース』で連載された全4話に第5話の予告編を加えてなんとたった100円。

     ちょっとこれで利益が出るとは思えない価格設定だけれど、「とりあえずはお試しを」ということなのだろう。ちなみに連載はRebisさんのウェブサイトですべて読むことができる。

     で、さっそく読んでみた。おもしろい。「声優」+「巫女」+「妖怪」+「百合」+「おっぱい」というキメラ的設定ながら、それが上滑りすることなく一本の「物語」として成立している。和もの萌えファンタジーとしてかなり完成度が高い作品だ。

     何よりエロい。萌える。百合ん百合んな展開も素晴らしい。いやー、ほんとうにおっぱいはいいものですね(しみじみ)。Kindleが使える端末を持っているひとはぜひ買ってみてください。萌えオタじゃなければ楽しめないとは思うけれど。

     興味深いことに、Rebisさんは作品のマネタイズの方法のひとつとして、ブロマガを考えているらしい。

     
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