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本書の試算によると、現状での「夜のビジネス」の経済規模は実に50兆円以上。それも数年前の数字だから、現在ではさらに膨張している可能性がある。男たち(と、一部の女たち)の淫らな欲望につけ込むセックスビジネスは不況にも強い。いわゆるポルノ産業だけでも10兆円以上のマーケットが存在しているという。
世界中の男たち(と、一部の女たち)がオナニーに10兆円ものお金をかけているかと思うと、おかしいやらむなしいやら。いや、もちろんだれに文句をつけられる筋合いもない行為である。まして日々大量のエロゲやらエロ漫画を買いあさっているぼくに文句をつけられるはずもない。萌え萌えきゅんきゅんである(何が?)。
しかし、売春となると話が違う。ぼくは個人的にセックスワーク一般に批判的視点は持っていないが、人身売買を根っこにする「奴隷貿易」には、当然のことながら全面的に反対する。子供たちの性を食い物にすることも論外だ。
そういった鬼畜の蛮行に対して、弁護するべき言葉を、ぼくは一切持たない。ごくごくあたりまえの話である。「セックス・ツーリズム」を利用して子供買春を行なってきたすべての日本人は恥じ入るべきだ。
本書では世界レベルでの子供買春やチャイルドポルノの実態が赤裸々に語られている。いまも何百万という数の子供たち、そしてかつて子供だった売春婦たちが、地獄のような環境のなかで死と隣り合わせのセックスを強いられている。
そして、あたりまえのように死んでいっている。ぼくたちは何としてでもこの現状を改善し、子供たち、女たちを救い出さなければならない。と、ここまでは良識的な話。ここから先はそういう綺麗な言葉では表せないぼくの本音を語ろう。
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