弱いなら弱いままで。
連城三紀彦、逝く。その傑作の数々をふり返る。(2097文字)
作家の連城三紀彦さんがお亡くなりになられたそうです。
泡坂妻夫さんといい、栗本薫さんといい、『幻影城』出身の作家は早逝する方が少なくないですね。田中芳樹さんにはまだまだ元気で執筆を続けていただきたいものです。
連城三紀彦といえば当代随一の天才作家、ぼくも心の底からリスペクトするひとりです。
「戻り川心中」などの「花葬」シリーズを初めとする初期作品の鋭さ、凄まじさには定評がありますが、恋愛小説に足場を移したとされる中期以降の作品にも壮絶な切れ味のものが少なくありません。
ぼくはまだこの作家の全貌を知っているとは云いがたいので、これから色々読んでみたいと思います。ほんとうに惜しい才能を亡くしました。つつしんで冥福を祈らせていただきます。
それにしても、こういう訃報を耳にするたび、やはりひとりの時間は有限なのだな、とあたりまえのことを確認させられます。
連城三紀彦のような格
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