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アニメ『うしおととら』第1話を見ました。
うーん、なかなか面白かった。第1話の段階では序盤もいいところなのですが、既にいろいろな伏線が登場していて興味深い。
90年代にこの連載を追いかけていた頃はまさか20年後にアニメ化されようとは夢にも思っていませんでしたが、いまの時代のクオリティで映像になるのはそれはそれでよろしいかと。
ここから始まる壮大なストーリーにわくわくしますね。
全33巻を3クールでアニメにするということで、おそらくたくさんのエピソードが省かれることになるかとは思いますが、まあそれもそれで良いんじゃないでしょうか。
この機会に原作を読み返してみようかなあ。新しい発見があるかもしれない。
それにしても、現代にアニメになると現代ふうの作品に見えてくるあたりが面白いところで、うしおが蔵でとらと出逢うシーンは『Fate』を連想させられてなんだかおかしい。
いや、もちろん時系列は逆なんですけれどね。
うしおは衛宮士郎とは決定的に異なる純粋なヒーローであるわけですが、それでもどこか『うしおととら』という作品が後年に与えた影響を忍ばせるものがあります。
次回以降が楽しみ。
ちなみにこの『うしおととら』が連載していた頃の『サンデー』はひとつの絶頂期でした。『帯をギュッとね!』とか、いま読んでも最高だと思うのですが、鮮明に記憶している人は多くても、あらたに読もうという若い読者は少ないでしょうね。残念なことです。
ぼくもこの歳になると、昔の面白かった漫画や小説がいまの読者に知られていないことがもどかしく思えることがあります。
もちろん、一面では仕方ないことなのだけれど、リアルタイムで連載していない作品はあっというまに過去になってしまうのですよね。
『DEATH NOTE』ですら10年前なんだものなあ。時が経つのは恐ろしく速い。その前の『ヒカルの碁』は――とか話しだすとキリがない。
こういった何十年も前の作品だけではなく、つい最近まで連載していたり放送していたりした作品ですら、「過去の遺物」的に扱われやすいご時世があると思います。
それだけ作品の消費スピードが増したということでもあるでしょうし、次々と新しい面白い作品が登場しているということでもあるでしょう。
それが一概に悪いことだとはいえない。けれども、時には「いま」から視線を逸らして、なつかしの、しかしほんとうに面白かった作品について語るのも一興なのではないでしょうか。
『うしおととら』の勧善懲悪な少年漫画王道のストーリーは、いまの目で見るといくらか古くさく思えるかもしれません。
ですが、
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