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「こち亀」ラサール石井さん・味方良介・章平くん20160917@アイアシアター
2016-09-25 01:06「こち亀」を観た。
ラサール石井さんの熱演で舞台は暖かかった。
とっても面白かった。
笑ったし少し涙出てきたし、こういう演劇っていいなと思った。
佐橋俊彦音楽も、昭和の時代を素直に映しつつそれを洒落た空気で軽やかに包んで耳に心地よい。
今は大阪公演中、観て欲しい。
この舞台版「こち亀」は僕が1997年にプロデュースし銀座博品館劇場で演じた舞台のほぼ再演に近い。でも新しい役柄も入っていたし音楽も新曲も入っていてパワーアップを感じた。
石井さんの両津勘吉にはとても思い入れがある。
連載20周年、ジャンプ編集長交替のこの時しかないというタイミングでTVアニメの許諾を集英社にお願いに行き、いざアニメを始めるとき僕の中では、これで絶対に舞台を作る、と決めていた。その時、舞台版両津勘吉とアニメ版の両津勘吉が違っていないほうがはるかに良い、同じ人が演ずるほうが良いことは誰でもわかる、でもアニメを作る -
加藤和樹くん「真田十勇士」20160923@新国立劇場
2016-09-24 21:06加藤和樹くん「真田十勇士」を観た。
とても面白かった。
良く準備され訓練されたキャストスタッフのチームワークで、難しい、映像と舞台上の役者の演技&アクションの混合が違和感なく表現され、あたかも戦国時代のその場の空気に触れているような視覚的な興奮を呼んでいる。
3時間30分とちょっと長いのと主要な役柄のはしゃぎすぎや滑るギャグが気になったけど、それもたぶん観客サービスの気持ちから出ていることだと、飲み込んだ。そんなところあっても娯楽作品として一級品だと思う。まだ公演期間があるので見逃さないでほしい。
和樹くんの霧隠才蔵はとてもハマっていた。
いいなあと思った。
和樹くん演ずる霧隠才蔵の落ち付いた佇まいは、もともと彼の性格にこういうキャラクターが似合うのかもしれないが、演技で作ったものとして完璧に見える。簡単には動かない、信念に基づいてしか動かない性格かから、そこまではたぶん脚本には書 -
「三銃士」小野田龍之介くん観劇記20160808@日生劇場
2016-09-12 04:35「三銃士」小野田龍之介くん出演を観た。
善意に満ち溢れた舞台、客席を埋めた家族連れは喜んでいた。
こういう舞台があることはとても良いことだと思う。
聴きたかった小野田龍之介くんの唄も聴くたびに力が増していて、さすがの実力だと思った。彼の唄は気持ちいい。声量豊かで大きく歌い、それでいて歌に素直に取り組んでいて、心にストレートに入り込んでくる。歌に真面目なんだろうな、って改めて感心した。
楽屋で、一つ気になったセリフの四季風発声は、この春に出演していた「ウエストサイドストーリー」の名残が癖になって残ったのかと思い、クセになってたらやばいよ、ってたずねたら、意外な答えが返ってきた。癖になんかなってませんよ、今回は観客にお子様が多いので、意識的に大きく口を開けセリフを分かりやすくと届けようとしてるんですよ、分かってますよ、次の芝居観に来てくださいよ、普通にやってますから、と大きな声で語ってく -
「マジすか学園」~Lost In The SuperMarket~20160805@赤坂アクトシアター
2016-09-11 17:34「マジすか学園」AKB多数出演の学園アクション演劇、を観た。
感想は、まずよく分からなかった、分からないストーリにアクションの連続でやや飽きることもあったけどあれだけ女優さんたちが頑張っていればチケット代分は十分だ。たぶんあの茅野さんに注入されたのだろう熱気とエネルギーは常に舞台上に充満していて、それがあれば演劇として成立するというのが僕の主張で、その意味ではこの舞台激しく成立していた。
中でも田野優花さんに目が留まった。後でわかったことだけど、今年の初めに観た「DNA写楽」にも出演していて、その時も主役級の若くはない女優陣に交じって生きのいい若い女優がいてメリハリ効いた動きでいいなと感じていたのだけど、それがAKBの田野さんだということは意識はしなかった。今回はとくに目立っていて、演技もナチュラル、ダンスも切れていて激しく、セリフの投げつけ具合のおもいッきりが良く、とても感心した。そ -
「マイ・フェア・レディ」観劇記
2016-09-10 09:00
「マイ・フェア・レディ」東京芸術劇場プレイハウスを観た。
完成された舞台、これを観ると何にも言うことなくてただただおもしろかった、良かったっていうだけになる。ストーリーは完璧、演出もどこにも大きな不満はない、音楽も耳に心地よい。衣装も舞台美術もきちんとできていて破綻がない、転換もとてもスムーズ。ただそれで心にずしんと来る何かがあったかっていうと、なにも無い。3時間とてもいい気持にさせていただきありがとう、って言うだけ。払ったチケット代の12,500円も別に名作の研究費としては高くない。でも不思議ですね、こういうの。やはり芝居ってその時の何かしら時代の空気映し出すものがないと心揺り動かされることがない、のか、それともやはり僕がこの手の出来上がったラブストーリィの舞台が単に趣味でないのか、自分でもよくわからない。ただのあまのじゃくだけなのかもしれない。友情とか、チームワークだとか、あり得な
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