2018年にもなって「いまの新日本プロレスには猪木イズムが足りない!」などと口走ってしまうオールドファンに向けて二階堂彩乃(@nikaidoayano)先生が“いまのプロレス”の魅力をお伝えする共存共栄コーナー。今回のテーマはイッテンヨン東京ドーム大会です(聞き手/今年もIGF大好きジャン斉藤)
――二階堂さん、あけましておめでとうございます。
二階堂 おめでとうございます〜。でも、まだ新年を迎えた感じはしないんですよ。
――イッテンヨンドームも終わってるのに?
二階堂 その前日のイッテンサン『大プロレス祭り2018』で似顔絵さん屋を毎年やらせてもらってるんですね。以前はその場で描いてたんですけど、大行列ができて大変なことになってしまったので、いまは受付だけしてもらって後日データをお送りするというシステムなんです。で、いま書き始めたところで。
――なるほど〜。受注したぶんを描き終わるまで2017年は終わらない!と。
二階堂 そういうことですねっ(笑)。
――それで今回はボクのような回顧型プロレスファンにイッテンヨンの解説をお願いしまようかなと。
二階堂 でも、わたしはクリス・ジェリコが新日本に参戦していた頃のことを知らないんですよ。
――ということはあ〜、この試合に関してはあ〜、オールドファンのボクが優位ということですねっ(ギロリ)。
二階堂 ハハハハハハ!
――じゃあ、ジェリコの参戦発表されたときは、あまりピンとこなかったんですか?
二階堂 いや、何年か前のWWE日本公演を見に行ったときにジェリコが出ていたので知ってはいたんですよ。でも、Y2Jの意味もわからなかったし、知り合いのガチプオタな方は「Y2Jコールもできないなんて!?」って言ってましたけど(笑)。
二階堂 ジェリコが試合中に冬木弘道やエディ・ゲレロのムーブをやったじゃないですか。それにも感涙したらしくて。
――過去を知ってると、より楽しめるってやつですね。もちろん知らなくても楽しめるんですけど。
二階堂 いろいろとやってたみたいなんで、ジェリコのことを検索しちゃいました。「なるほど〜、そんな歴史があったのか!」と。
――そうやって過去と現在が繋げて見られることは、ジェリコにとっても本望でしょうねぇ。
二階堂 ジェリコはお年を召してるのに、あれだけ動けることも普通に凄いなと思いました。レジェンドレスラーっていま出てきても、そんなに動けないことって多いじゃないですか。ケニーは“体力オバケ”なところがあるので「ジェリコは47歳だけど、大丈夫なのかな……」ってちょっと心配してて。
――ケニーの動きについてこれるのかな、と。
――しかもケニーとは初手合わせなのに。
二階堂 あとジェリコがさすがだなと思ったのは、表情が豊か! 新日本の中継カメラって、いつもは選手の顔をあまりアップにしないんですよ。